シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。冬本番って感じですね。東京は、初氷が張ったそうです。
出社前に豊川稲荷へ行ってきました。ここ10年ほど、豊川稲荷にはひとりでいき、シナリオ・センターが1年頑張れるようにお願いをさせていただくことを恒例としています。 普段は松の内にはでかけていたのですが、姪の子供が受験で合格祈願に天満宮詣でをしたりしたので、すっかり遅ればせの参拝になってしまいました。
今さら、願いを聞き届けていただけるか、ちょっと心配ですが、シナリオ・センターがつぶれませんようにお見守り下さいとお願いしてきました。
初詣はいらっしゃいましたか。
我が家は元旦には、氏神様日枝神社へ毎年家族でご祈祷をお願いします。
特に今年は、我が家の男二人が申年年男。 日枝神社の神様のお使いは猿。ご神猿とあって、特によろしくとお願いをさせていただきました。
猿は「まさる」と言って「魔が去る」に通じるのですが、怪しいご時世の昨今、魔が去ることを心から願います。
出身ライターのあべ美佳さん脚本の映画、仙境のナイチンゲールと呼ばれた志田周子を描いた「いしゃ先生」が1月9日東京で上映になりました。ヒューマントラストシネマ有楽町です。
初日は、主役の平山あやさん、榎木孝明さんや永江二朗監督などが舞台挨拶、満員御礼で、ベッキーの記者会見かと見間違うほどマスコミも来てくださったそうです。(笑)
あべさんだけでなく、監督の永江さんもプロデューサーのおひとり上野プロデューサーもシナリオ・センターの出身、もう絶対に応援したい映画ですが、とても評判がよく、上映館もどんどん拡大しているようで、本当によかったです。
あべさんは、全国保険医新聞で「現在、周子の夢だった国民皆保険制度は確立したものの、地方の医療現場での先生方のご苦労は、昭和初期とあまり変わりません。(略)我々は当初から【映画】を作ることが目的ではありません。映画はあくまで手段、目的は【地域医療のことをもう一度見つめ直す機会を広くつくる】ことです。お医者様だって人間だ…そのことをしっかり伝え、患者側の意識もかえていけるような作品になれば幸いです」とおっしゃっています。
あべさんのように、志田周子を描く中で、その奥にある医療のあるべき姿をみつめることこそ、作家の目だと思うのです。
そんなあべさんの描かれた「いしゃ先生」、来週の金曜日22日のNHK総合「あさイチ」で紹介されることになりました。 これを機に、もっと全国的に広がって欲しいと願っています。
ドラマや映画は、たくさんの人へ想いを伝えていくことができるのです。人々の心の襞へやさしく入っていけるのです。