シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。大雪や大風でたいへんな想いをされていた方がたくさんいらした週末に、私は友人と伊豆の温泉に行きました。
ちょっと申し訳ない思いを持ちながらも、露天風呂と食事とマッサージと楽しいおしゃべりをすっかり堪能してしまいました。
おかげさまで浮世の憂さをすべて伊豆の海に流して、元気はつらつで帰ってまいりました。
帰ったら、米子の友人から、家から一歩も出られず冷蔵庫の残り物で夕飯を作ったとのメール、温泉に海の幸三昧の私は返す言葉もありませんでした。
本当に、大変な思いをされていらっしゃる皆様、お見舞い申し上げます。
アメリカも大雪でたいへんとか、地球はどうしたのでしょうか。
昨夜、テレビをみていたら「あぶでか」のメンバーがバラエティにでていました。 「さらば、あぶない刑事」の宣伝ですが、舘ひろし、浅野温子、仲村トオル、柴田恭兵さんたちの軽妙なやり取りに、30年というドラマの歴史とそれぞれが培ったキャラクターのすごさを感じました。
二人の刑事は、どこまでいってもタカとユージで、このキャラクターは、「相棒」に出ても変わらないと思うんですね。(笑)
もちろん、浅野温子さんや仲村トオルさんのキャラも地位も30年変わらない確固たるものを形成されている。
みてなくてもわかります。「あぶでか」の撮影に入った途端に、「あぶでか」のレギュラー俳優陣はすかさず「あぶでか」キャラになりきって動かれたことでしょう。
ドラマって、これなんです。ストーリーありきではない。
出身ライター柏原寛司さんは、テレビドラマはもちろん、7本の映画シリーズはすべて書かれていらっしゃいますが、最初に創られた「あぶでか」レギュラー登場人物のキャラクターが決まった時に、このドラマは成功してしまったんだと思うんです。
柏原さん大得意のB級映画的かるーくて巧妙なセリフのやりとり(私は一番好きなところですが・・・)、あのリズム、もちろんアクションも、この強烈なキャラがあるからこそ。銃の打ち方も、タカは左手を胸に置いて片手打ち、ユージは目の高さに構える両手打ちと違うし・・・。 そんなふたりに、これまたキャラの濃いレギュラー陣が絡み合う。
ストーリーは、今回であれば、この二人とレギュラーメンバーに「中南米マフィア」という石を投げ入れたらどうなるの・・・「泣くなよ絶対!とびきりハデにサラバだぜ」(笑)ってことなんですね。
魅力あるドラマ作りというものをわかりやすく教えてくれます。
番組の中で、浅野さんの「101回目のプロポーズ」や仲村トオルさんの「ビーバップハイスクール」の話しもされていましたが、これを見ても、人気ドラマ、映画はかくもキャラクターがしっかりできているということがおわかりになるかと思います。
タカとユージの退職前の最後の5日間をしっかり見届けましょう。
1月30日からです。