シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日は立春。節句の変わり目は、立春、立夏、立秋、立冬とありますが、立つという字は、姿勢が正される感じがしてしゃきっとします。これから春が立ちあがってくるわけで、まだまだ春は遠いですが、春は確実にやってきます。
そういえば、受験の季節になるとよく言われる「冬きたりなば春遠からじ」という言葉がありますが、私は「遠からじ」なんていうから、長いこと漢文から来ていると思っていました。
そうしたら、イギリスの詩人シェリーの詩の一部の和訳だと教えていただきました。 If Winter comes, can Spring be far behind? 直訳すると、冬が来るなら、春が遥かなんてことはないですよね?ってことで、名訳ゆえに「冬きたりなば春遠からじ」と独り歩きしているのだそうです。
どなたが訳されたのか素晴らしいですね。希望が感じられますもの。
それにしても、この思い込み、私だけでしょうか?
ずーっと思い込んでいることって案外あるような気がして、しかも思い込みだから自分では気がつかない。(笑)もの書きのはしくれとしては心せねばと思います。
春の足音と言えば、見た目も感覚もまだまだ寒いんだけれど、やっぱり春を感じさせてくれます。「富士山河口湖映画祭」です。
2月23日の富士山の日の前後の土・日曜日に行われます。
今年は2月20日21日です。
これほど見事な富士山をこんな間近に臨めるとは・・・と毎回感動してしまうほど素晴らしい富士山を正面にみることができる、勝山ふれあいセンター<さくやホール>で行われます。
河口湖駅からバスで5分ほどのところです。何人かとご一緒でしたらタクシーが便利かもしれません。
今年の上映グランプリ作は「サブちゃん」。
昨年のグランプリ受賞者渡貫涼子さんの脚本。
昨年の審査委員長をしていただいた出身ライターの柏原寛司さんが監督されて、37分の映画となりました。
とても素晴らしい出来なので、シナリオコンクールに応募される方は、ゼッタイに見ておくといいですね。
今年の入選発表は、当日ということで、最終8本のうち、まだどなたがグランプリを獲られるのかわからないという伊参スタジオシナリオコンクール方式になりました。 最終に残った方々はドキドキハラハラものでしょうね。でも、当日はワクワクしながらいらしてください。気持ちは天に通じますから。
日本一の富士山を見ながら、春に向う・・・2016年をあなたの年にするために、こんなファーストシーンから出発してみてはいかがでしょうか。