シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。30年前位に、月刊シナリオ教室の編集をしてくれていたちかちゃんが訪ねてきてくれました。今は陶芸家として、ギャラリーの経営者として新しい新人の発掘なども手掛けています。
奈良の古民家で新しいギャラリーを創るのに奔走しているとかで、どんな形にすれば人が来てくれるかなど相談されたり・・・何の力もないけれど昔の仲間に話に来てもらえるのはうれしいものです。
昔ではないですが(笑)、しばらくお休みをされていた志村おとのさんが、研修科へ戻ってきてくれました。
志村さんは、2013年「アニメ化大賞」受賞されました。
大賞作「D.backup」は、劇場版アニメ「ガラスの花と壊す世界」の原案となって、この春上映されました。
そして、今回お持ちくださったのは、この「D.backup」の漫画と小説です。
漫画は、劇場版アニメのスピンオフストーリーで「D.backup リモのはこにわ」(ポニーキャニオン刊)
小説は「D.backup‐最後の意志を亡きセカイへ‐」(ぽにきゃんBOOKS刊)受賞作の小説版です。
志村さんが大賞を獲られた「D.backup‐最後の意志を亡きセカイへ‐」は、アンチウイルスソフトの兄弟レグルとシャム、そこにリモという謎の女の子が加わって、箱の中に遺された「世界」を巡るお話です。
劇場版アニメでは、世界観はそのままに主役二人が女の子になっています。
漫画ではリモが主役。小説は、一番原案に近く、スピカ・シンジュが活躍します。
アニメ、漫画、小説とメディアミックスで売りだされるという幸運なスタートを切った志村おとのさんは、実はひとりではなくイラストレーターの平梅珠百合さんとともに作られました。
志村さんが文章担当、平梅さんがイラスト担当でふたりで、企画書、シナリオを作り出したのだそうです。 お2人は幼馴染で小学生の頃から、漫画づくり交換日記を書いていらしたとか。
すてきな関係が素敵なお話を作りあげたのですね。
今後も共同名義[Physics Point]として、どんどんお二人で活躍されますのでお楽しみに。
活躍を始めた志村さんが、また研修科へ戻ってきてくださったことが私はとても嬉しいです。
実際に仕事をしている方が学ばれると、仲間からのサジェスチョンが客観的な姿勢を創って、また違った視点が生まれるはずです。
他人(ひと)の声を聴きながら、たくさんの他人に伝わる、共感され、感動される作品を目指してください。