シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。月曜日、火曜日とお休みをいただきました。大阪校の代表と金沢で首脳会談(笑)をしてきたのです。
大阪校は、今年40周年。上方ドラマを創ろう!とショートシネマコンクールを開催するなど、全校生徒も講師も一丸となって大張り切りです。 11月には記念ショートシネマフェスティバルを行います。
ゴールデンウイーク前にちょっとバタバタでしたが、大阪の40周年の盛り上げとこれからのことを含めて、真剣に(ホントです)首脳会談を行いました。
なにゆえ金沢で・・・というと東京と大阪の真ん中がいいね!ということで決めたのですが、女性二人、ついつい温泉三昧も楽しんだことも白状します。(笑)
これからどのような形でシナリオ・センターを進化させていくか、悩みは深いです。
シナリオ・センターを活性化させることは、強いては映像業界の活性化を考えなければなりません。 ハードが増えた分、ソフトの需要は限りなくあります。
新人が出ていくチャンスは山ほど溢れています。
出身ライターの方々は、毎日どなたかの作品が放映されているほど活躍されてくださっていらっしゃるので、業界でもシナリオ・センターには実力のある人がいるのではと期待してくださっていますし、シナリオライターへの道は明るいのです。
2000年からシナリオ・センターが設立したライターズバンクは、実力のある人とプロデューサーの方々との出会いの場所を提供するシステムですが、おかげさまで、需要供給ともどちらも大盛況。
実力があると認められた登録者は現在約700名強。毎月増えていきます。
なにしろ、コンクールの発表があるとどなたかが入選されているという受講生の活躍ぶりですから、どんどん増えてしまう、ありがたいことです。
オファーをくださる会社も200社以上になりました。毎月4,5社から新たなオファーをいただいています。
シナリオライターへの道は、ホンの10年前に比べても数十倍拓けています。
これほどの状況が備わっているにもかかわらず、でも、悩ましい。でも、首脳会談が必要。
というのは、シナリオライターとしてデビューするには、とても良い環境になっているにも関わらず就活的に魅力がないのです。
その大きな要因は、ドラマの低迷。
面白いドラマがたくさんあった時は、あんなドラマを書きたいなあと思う方も、こういうドラマをどうやったら書けるんだろうと考える方も、たくさんいらっしゃいましたが、低迷の一途をたどっているドラマに魅力は半減しています。
一介のシナリオ学校が何を言うかとお叱りをいただくかも知れませんが、映像界が全て一丸になって、魅力あるドラマ創りをしていかなければならない時代ではないかと思うのです。
マスコミが本当に大本営発表などをださない前に、想像力、創造力を広げていかなければ放送文化は終わってしまいます。
私たちは小さな存在ですが、シナリオを書くということを通して、想像力・創造力を高め、世の中を変えていく力を持っています。
創造には、その力があるのです。
ということで、 小さなところから、手を携えてシナリオを、書くということを、広げていこうと誓い合った金沢サミットでした。(笑)