シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。明日から、シナリオ・センターはゴールデンウイークのお休みに入ります。
皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
体も心も休まらない被災地の方々のことを思うと浮かれているのもと・・・思いますし、だからと言って萎縮していてもいけないわけだしと・・・心は千々乱れますが、元気なところはバンクアップできるように元気でいる、いつも以上に元気でいることを大事にしたいと思います。
シナリオ・センターは4月29日(金・祝)から5月5日(木)までお休みをいただきます。6日より通常授業となります。
通信生の方は、28日以降にお送りいただいた原稿は、6日以降に講師にわたりますので、その後の順次のお返しとなります。通常より遅くなりますがよろしくご了承ください。
センター生の皆様は、執筆休暇として、引き出しづくりにシナリオハンティングなどにいそしんでいただければと思います。
刑事さんはよく現場千回といわれますが、現場を知るということはとても大事なことなのです。
シナリオライターにとっての現場は、なんでしょう。
ドラマが起きるシーンですね。
シナリオ・センターの勉強法である20枚シナリオは、ストーリーを作ることに主眼を置くのではなく、魅力的なシーンを創るための勉強法です。
ストーリーは、新井一に言わせれば23通り、ジョルジュ・ポルティによればドラマのパタンーンは36シークエンスというように、ストーリーは限られています。
ジェームス三木さんは、「ドラマは勝ち負け、愛は実るか実らないの2通りしかない。人間の本能との組み合わせでドラマを創るのだ」とおっしゃいます。
ならば、なんで無限大にドラマが生まれるのかというと、そこに出てくる登場人物(人)、そして時代(天)、場所(地)が一つでも違えば変わるからです。
シナリオ・センターでは、キャラクター、キャラクターと申していますので、皆さん、よく考えてくださっているようですが、案外の盲点は、場所(地)です。
ドラマが起きる大切な場所、シーンなのに、あまり考えもせず柱を建てていませんか。
ドラマが面白いかどうかはシーンが魅力的かどうかなのです。ストーリーの運びに気を取られずに、しっかりとひとつひとつのシーンを粒立ててください。そうすればおのずとストーリーは、魅力的に動いていきます。
G・Wでお休みがとれる方は、遠出しなくても、遊びながらでも、家でゴロゴロしていても、頭の、または心の片隅で「シナリオハンティング」とつぶやき続けてほしいです。(笑)
思わぬ素敵な場所を発見するかもしれません。思わぬ出会いだったり、驚きの遭遇もあるかもしれません。そこだからこその琴線に触れるセリフや動作さをみつけるかもしれません。
G・Wは、アンテナを張り巡らしながら、楽しんでくださいね。
私も楽しいご報告ができるようにしたいと思っています。
表参道シナリオ日記は、9日までお休みですのでご了承ください。では、5月にお会いしましょう。