シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。花曇り、桜はいつまで頑張ってくれるのでしょう。
東京の桜はそろそろ終りそうです。
でも、これから桜前線は北上していき、被災地の方々の心も癒してくれるのではと期待しています。
今日は、シナリオ・センターの株主総会でした。
株式会社シナリオ・センターは、ちゃんと総会をやります。
でも、残念なことにどなたもおいでくださらなかったので、私だけでシャンシャンと手打ちをして、満場一致でお開きにさせていただきました。(笑)
おいでにはなりませんが、株主は全員シナリオ・センターの創立当時のメンバー(受講生)の方々なので、委任状に「新井先生が懐かしい」「元気で頑張ってね」「つぶさないように」「お会いしたかったのに、残念」など一言添えて下さいました。
これがうちの株主総会のうれしい醍醐味です。
43年も経つと、もうお年を召されてご不自由な方、亡くなられた方も多くなってきました。
それでも、どこかで今でもシナリオを通じてつながっていると、感じられる瞬間です。ありがたいことです。
3月シナリオワークショップ週間の最終日。
「シナリオを書くのって、難しいですよね、1時間くらいで教えられるのですか?」とよくお訊ねいただくのですが、なんのなんの、シナリオはすぐ書けます。
といっても90分のワークなので、詳しく映像表現の技術まではお教えしません。
それは講座に入ってからしっかり学んでいただけばいいわけです。
ゴールは、「シナリオを書くって面白い、楽しい!」ということを味わっていただくこと。おかげさまで、おいでくださった方は皆様楽しんでくださいます。今日も笑い声が響いています。
もちろん、楽しいだけでなく、添削をしてお返しするので、どういうことを学べばいいかもわかっていただけます。
でも、私の描いているゴールはもうちょっと先で、もちろん「シナリオを書く楽しさ」を知っていただくことが目的なのですが、「創作は、私だけの表現なのだ。誰にも真似できない唯一無二のものなのだ」ということを知っていただきたいんです。
ワークショップの中で発表していただくと、同じ設定、同じ主人公なのに、全員違うドラマを創られる。誰一人とかぶることがないことに気づいていただけます。
創作の面白さは、誰にも真似のできない自分だけのものが創れる、表現ができるってことです。
その楽しさを日本中の方々に味わって欲しい・・・これまた創作の先には、自分自身の考え方、想い方の確立があると私は思っています。
未就学児から小学生という小さなお子さんに、シナリオをお教えすることに力をいれているのは、ものを創ることによって、知らず知らずのうちに、自分自身の考え方、想い方をみつけることができるようになると思うからです。
もちろん、大人ならなおさら。(笑)
さて、夜も3月最後のワークショップが行われます。定員を超えたので、2クラスに分けて、楽しんでいただこうと思います。
帰りは、センター隣大聖殿の満開の桜を愛でながら、春への一歩を踏み出してくださればと思っています。
時は春。新たなことの始まりは、4月です。