シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。熊本では大雨で土砂災害も・・・。どこまでもいじめられ感のある熊本、神様は意地悪なのでしょうか。 東京も雨、静岡に研修に行っている新井は、足元びちゃびちゃのまま研修しているとか・・・研修生に足元見られないように頑張ってほしいものです。(笑)
大雨も吹っ飛ばす嬉しいニュースです。
タイトルも変えて新しいスタートを切った「テレビ朝日新人シナリオ大賞」発表されました。
新しい「テレビ朝日新人シナリオ賞」は、フレッシュで有能な脚本家の発掘及び育成と制作現場の活性化と魅力的なコンテンツの提供を目指しています。
ですので、テレビドラマ、オリジナル配信ドラマ、映画の3部門に分けて募集する形態になり、大賞受賞作も映像化するということではなくなりました。
この新しい形態で、テレビドラマ部門819通、配信ドラマ部門515通、映画部門472通の応募になったそうです。
そこから、三次に10本選ばれ、選考委員の我らが岡田惠和さん、井上由美子さん、両沢和幸さんのお三方が大賞1篇、優秀賞2編を選ばれました。
大賞は逃しましたが、優秀賞にお2人が選ばれました。
優秀賞 オリジナル配信部門「LastMessage」福島伸幸さん(大阪校)
優秀賞 映画部門「二十年、待って」荒木伸二(元本科)
おめでとうございます。
審査員の皆さんが、お二人の力量を高く買って下さっているのがとても印象的でした。うれしいです。
福島さんの「LastMessage」(オリジナル配信部門)は、死刑囚と刑務官の確執を描き、テレビドラマに負けない内容であったと井上由美子さん。社会的アプローチがあって、テレビドラマに近く役者さんはやりがいがあると思うと両沢和幸さん。
岡田惠和さんは、設定や構成が非常に上手で、短い尺なのに内容が濃く、トライしようとする心意気を感じましたと評してくださいました。
荒木さんの「二十年、待って」(映画部門)は2つのプロットが入っていて、暗い話だったがその中に明るさや強さがあったと井上由美子さん。前半と後半が裏返しの構成でトリッキーな作りで、構成力がすばらしかったですと両沢和幸さん。
岡田惠和さんは、「二十年、待って」はナイストライ!で、とてもチャレンジングなシナリオで、観た観客は「それはないよ!」と思うはずです。出来上がった時がとても楽しみなシナリオでしたと評してくださいました。
今回、新しい試みだったのですがテレビドラマ部門は、従来のノウハウに左右された窮屈なものが多かったため受賞作なしだったそうですが、有能な脚本家の発掘、育成を目指しているテレビ朝日さんが、お2人を育ててくださることと期待しています。 「警視庁捜査一課長」を書かれた本田隆朗さんも、「かぐや姫の物語」の坂口理子さんも、テレビ朝日新人シナリオ大賞の優秀賞受賞者です。
坂口理子さんは、7月25日「ミソ帳倶楽部」で、アニメ、実写ドラマ、演劇のシナリオが、実際に映像に、舞台になった時にどうなっているかということを映像とシナリオを見せながら、シナリオをどう書けばいいのかをわかりやすく解説してくださいます。乞うご期待!!ご参加ください。