シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。東京は梅雨の晴れ間、きれいな青空で暑いです。(笑)今日はシナリオS1グランプリの授賞式です。さて、どなたが受賞されるのか。授賞式においでなれない方は、明日発売の月刊シナリオ教室を楽しみにお待ちください。
シナリオS1グランプリも、1976年から「シナリを募ります」という形で始めてから、40年の月日が流れました。
早いものだと・・・しみじみ感じます。最初の頃、70年代に放映されていた「江戸の疾風」のプロット募集もあり、実はそこから、あの小説家の赤川次郎さんが生まれたのです。
ま、その話は別として、多くの出身ライターが登竜門として巣立って行きました。
それは、とことん新井一が審査委員長の時からこだわっていたことがあるからです。
そう、いつも申し上げている「みせる」=魅せる=見せるですね。
毎回、シナリオS1コンクールの応募作品を拝見させていただいていると、大半がストーリーに頭を使いすぎて、シーンに魅力のない作品が多く感じられます。
映像を心がけるものは、小説とは違うので、「見せる」ことに心を砕かなければいけません。シナリオは、シーンの積み重ねですから。
シナリオを学ばれて小説家で大成された方の小説をご覧になってもおわかりのように、小説なのに映像が湧いてくるように書かれているに、シナリオを読んでも映像が浮かばないのではお話になりませんね。(涙)
「私は、そんなことはない!」と思われるかもしれませんが、案外ご自分ではわかりにくいものです。
ですから、自分だけで納得するのではなく、第三者に(どこかの第三者委員会ではだめです)に見てもらう、聴いてもらうことが大事ですね。
サマーセミナーでは、いつもと違うシナリオ仲間との出会いが、より相乗効果を生みます。
この夏のサマーセミナーは、「見せる」がテーマです。
あえてイメージキャストをおくことで、よく知っている役者さんがイキイキと見えるのかどうかがよくわかります。
普段イメージキャストを使って20枚シナリオを書いてもらわないのは、手抜きができちゃうからなのですが、今回は「見せるシーン」がテーマなので、見せ方にこだわれるようにしました。
シナリオハンティングをしていただくのも、どれだけ臨場感が生まれるか、シーンがイキイキするかということを実感していただきたいからです。
シナリオがヘタだと思われるかどうかって、柱にかかっているんですよ、ホントは。
格段にシナリオが上手くなる、「魅せるシナリオ」が書けるようになるサマーセミナーで、夏に燃えましょう。
この夏こそが、プロへと近づくチャンスです。