子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
あのゴーストライター騒動を引き起こした佐村河内さんのフェイク(偽装する、見せかける、いんちき)に興味あります?
佐村河内 守さんを取り上げた森達也監督の映画『FAKE』を、ユーロスペースに事務局の青ちゃんと観てきたシナリオ・センターの新井です。もう、かなりおススメです!
「佐村河内さんって、あの耳が聞こえないとか嘘言っていた人でしょ?」
「ホントは、作曲なんてしてなかった人でしょ?」
佐村河内さんに対しては、大体そんな印象じゃないかと思います。私もそうでした。
でも、なんかあの加熱した報道ぶりって、ちょっと違和感ありませんでしたか?
いつからか、ちょっと悪いことしたっぽい人を、「ごめんなさん」言うまで許さないみたいな空気がありますよね。でも、その許さないでいる人の顔が、実はよくわからないみたいな。めちゃんこ、他人に厳しいみたいな。
「他人の間違えを許せる大人になってください」って、『ゆとりですがなにか』の山路先生も言ってたし。
ウソとホントの線引きって、どこなの?誰が決められるの?と、思います。
テレビで言っていたら、それはホントなの?
新聞で取り上げられていたら、それはホントなの?
政治家が言っていたら、それはホントなの?
大企業が言っていたら、それはホントなの?
翻って、
テレビの言うことには、新聞の書くことには、政治家が言うことには、大企業がすることには、必ずウソがあるものなの?
でも、ウソもホントもわからない。本人以外は。
いろんな証拠があっても、それは証拠であって、事実そのものではないのわけです。
なんか、松本潤さんのドラマ『99・9』みたいですが・・・
みんなが言うから、有名な人が、組織が言うから、「あれはウソだ!」「あれはホントだ!」と思ってしまうのは、ちょっと危ないんじゃないの・・・って『FAKE』を観ると思い知らされます。
そう言えば、新井一も「新聞は逆さに読め!」って言ってたし。
で、森監督の映画『FAKE』が秀逸なのは、この映画さえ何かのフェイクかもしれないよって、最後に観客を後ろから蹴っ飛ばすところ。
つまるところ、自分で考えろって。自分で確かめろって。でも、そこで出た結論は、フェイクかもしれないよって。考えることに終わりはないんだよって。
では、色々な視点で考えるにはどうするか?そこで、シナリオ何ではないかと思うんです。だって、シナリオを書くためには、人間を見る目、社会を見る目、ものごとを見る目という作家の目を、自然と鍛えるのですから!
選挙も近いことですし。自分の目で見て考える…そんなキッカケもくれる『FAKE』一見の価値ありですよ!!
シナリオ・センターの新井でした。
作家の眼を鍛えたいという方は、シナリオ・センターのシナリオ作家養成講座、シナリオ8週間講座、シナリオ通信講座からはじめられます。企業や教育向けの「一億人のシナリオ。」プロジェクトも実施中です。