シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。昨日、大祓をしていただいた効果が早速現われました。
出身ライターの柏原寛司さんが、新井の描いた映画「駅前温泉」のポスターを持っておいでくださったのです。いつもいつも新井の映画ポスターを競り落としては持ってきてくださいます。本当に、ありがとうございます。
柏原さんが、教室に貼ってあるサマーセミナーのポスターを見て、「面白い。このイメージキャストで書けって、すごくいいよ。俺たちは(プロは)キャスティングが決まってから描くことが多いから、この勉強は、プロになるにはゼッタイ必要だよ。」と大絶賛してくださいました。
プロを目指すなら、サマーセミナーへ。柏原寛司のお墨付きですぞ!!
今年も、鎌倉市川喜多映画記念館で「子どもシナリオ・映画教室2016」が7月27・28日い行われます。
毎夏大人気のこの「子どもシナリオ・映画教室2016」も7年目、鎌倉市内の4年生から6年生を対象にシナリオ作りから映画製作まで子どもたちが創るという画期的なものです。
1回目の時は、人数が集まらず悩みながら始めたのですが、評判がよく2回目からは、20名の定員を毎回抽選で決めなくてはならないほどの人気です。
なにが一番人気かというと、単に撮影をして映画を創るというだけではなく、シナリオから創るというのが喜ばれているのです。
1日目、シナリオ作りから始めます。 シナリオを書くには、登場人物のキャラクターを考えようから始まるのですが、誰でもが「なるほど!こうやればいいのか」とわかるように、全員参加でキャラクターづくりゲームのように楽しみながら学んでいきます。
シナリオは一人ずつ描いてもらいますが、どんどん書いていく子、熟考して書いていく子と色々なタイプがいます。
書き終わると、グループに分かれてゼミを行い、2日目に撮影したいシナリオを選びます。
私たちのふだん行っているゼミナールより緊迫感があるのは、10本のうちから1本だけ選ぶのです。
みんな自分の作品が一番と思っていますから、票が入らなかった時は、とても残念そう。選ばれた子はちょっと得意そうになります。(笑)
でも、そこは子供の良さで、ぱっと切り替えて、どの役になりたいかとか、監督をしたい、カメラマンがいいなど明日の自分のことを考えてくれます。
2日目は撮影。監督・カメラ・音声・助監督のスタッフにキャスト。それぞれの持ち場をしっかりとやりながら、ああでもないこうでもないと言い合い、徹底的に、真剣にTAKE10くらい平気で頑張ります。
夏ど真ん中の暑さですが、子どもたちの熱さには完全に負けています。
この子どものどこにこれほどのパワーがあるのかと、毎年タジタジになりながら、私は密かに「もういいんじゃない」とつぶやいていますが・・・。(笑)
お母さんたちは、異口同音に、「この2日間で子どもたちが変わった」とおっしゃいます。
そりゃそうです。シナリオを書くことで他人を想うこと(想像力)を知り、人はみんな違うのだということを実感するのですから。
そして、みんなで協力しなければ映画は作れないことを体感する・・・これで変わらないはずはありません。
この夏も、子どもたちのパワー炸裂です。