シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。東京は晴れですが、東北は大雨になるとか。日本は狭いのに広いですね。それだけに、どこかで誰かが・・・と常に想像力を持っていないと、周りしか見えなくなります。 想像の翼を思いっきり広げないと創造へと走っていけません。
足元をみること、遠くを見ること、どちらも大事なことですね。
サマーセミナーの締め切りが迫りました。明日七夕までですが、織り姫と彦星が出会えるように、表参道では、あなたと出会えることを楽しみにしています。(笑)
今週いっぱいくらいは大丈夫らしいので、まだ悩まれている方も月曜日にでもご連絡ください。
シナリオを創るには、様々な技術が必要です。とはいえ、何よりも大事なのはキャラクターですよね。
今回のサマーセミナーでも、そこが見えるようにイメージキャラクターを設定したくらいですから。
魅力的なキャラクターを創るためのアンチョコ本(?)ヒント本(?)がでました。
「性格類語辞典 ポジティブ編」「性格類語辞典 ネガティブ編」(フィルムアート社刊)です。
これを書かれたのは日本人ではありません。カルガリーとフロリダに住んでいる二人の作家アンジェラ・アッカーマンさんとベッカ・パグリッシさんがウエブサイトで紹介している類語表現をまとめたものです。
99の属性(ポジティブ・ネガティブ)について、キャラクターの性格描写に活用可能なものを分けて紹介しています。
要因=その属性をもつ原因と考えらえる性質、過去の経験、育った環境、受けた影響、精神状態
行動や態度=キャラに見られる行動や態度のパターン
セリフ=キャラの思考パターンに基づいたある場面における発言
ポジティブな面・ネガティブな面=キャラの良いところ悪いところ
衝突するキャラクターの属性=そのキャラと対立する助演キャラの属性
試されるシナリオ=物語の中で、その属性をもつキャラが困難や危機に陥る場面
作品例・そのほかの例=その属性を持つキャラが登場する映画、小説、TVドラマなどの作品例と、作品の中で展開される彼らの行動や態度、シナリオ。
日本人とはちょっと違うかなという部分もありますが、この本の帯で、小説家の朝井リョウさんが書かれているように「全く新しいオリジナリティを生み出すには、まず引き出しを増やすこと。そういう意味では数多のヒントを与えてくれる一冊だ」と思います。
これそのものをそのまま使えばいいということではありません。
引き出しとしてうまく使うと、ちょっと困ったときも壁を突破できる力[ヒント]を与えてくれそうです。
壁にぶちあたった時、ずいぶんと助かる本ができたものです。(笑)
でも、シナリオを描くのはあなたです。あなたのオリジナルが光り輝くには、魅せるシーンを描くこと。そのために役立ててください。
そういう意味ではサマーセミナーは、ヒントなんてものではない、具体的にあなたの力になるオリジナル講座です。(笑) 上手にご利用ください。