シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。オリンピックは、うれし涙、悔し涙と様々な涙をみせてくれます。
運動音痴の私は、テニスをやっていても勝ち負けよりも楽しく試合ができればいい方なので、誰かさんじゃないけれど2番じゃダメなんですか(笑)と訊きたくなるタイプなのですが、死に物狂いで努力し続けてきた人にとっては、「2番じゃダメなんだろうな」と、とてもよくわかるオリンピックです。
霊長類最強女子と言われた吉田佐保里選手が、4連覇ならず銀メダルに泣きました。
号泣している姿を見てもらい泣きしながら、誰よりも彼女には金メダルをとらせたかったなあと思いました。
「とりかえしのつかないことをしてしまった」というコメントを述べていましたが、日本選手団主将は、オリンピック5大会メダルを取れなかったそうです。主将になった方はメダル候補の方ばかりなのに、それだけの精神的重圧があるのですね。それをはねのけ、ジンクスを破った吉田選手、彼女の本当の強さを見た気がしました。銀メダルは輝いています。
誰にでも必ず力を失い、新たな力が台頭してくるときが来ます。だからこそ、次の世代にしっかりとバトンを渡せる大人にならなくてはいけないのだと思います。
新しい時代を切り開く子供たちへ、【キッズサマーアドベンチャー】が行われました。
アップルストア表参道×シナリオ・センターのコラボで、小学3年生から6年生までを対象に、オリジナル動画をつくります。
午前中は、シナリオ・センターで、キャラクター作りと物語作りのコツを教わり、オリジナルストーリーを作り、午後は、アップルストアで、iMOVIEを使って、創った作品を撮影・編集して自分のオリジナル動画を創るというものです。
ここでは、すべての保護者の方々が驚きの体験をします。
ご自分のお子さんにこんな力があったとは・・・とびっくりされるのです。
私たちは、毎回行うたびに、子供たちのすごさ以上に、大人たちの驚きが楽しくて仕方がありません。(笑)
子供って、大人になんて本当の姿なんてみせていないんですね。先生の前でも、親の前でも、自然に相手に合わせているんです。
大人ならいざ知らず、子供はそこまでまだできないんじゃないのと思われるかも知れませんが、やっているんですよ。 大人の想像以上子供は老獪です。(笑)
ですが、創作をすると、虚構を創っているにもかかわらず、そこには本当の自分がでるのです。
宇宙でただ一人の、唯一無二の存在ですから、その子供の感性以外は誰のものでもないからです。
私は子供たちの隠れた力が出てくる瞬間に出会える幸せを毎回感じます。
子供はとてつもなく大きなものを持っているのです。
それをより広げていけるようになるのも小さく縮こまるのも、大人次第です。
子供たちの可能性をつぶすことのない環境を創ること、私たち大人のやるべき一番大事な仕事だと思います。