シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。9月です。北海道・東北はすごい被害で、異常気象という一言で片づけられませんね。その上台風12号が九州に接近中とか・・・。どうかこれ以上被害が起こりませんように。 気象だけでなく、地球上のあらゆるところで異常が起きている気がします。
9月1日、2学期が始まりました。
ここ数日のニュースを見ると、虐められて殺されたり、自殺したり・・・とても悲しいことが増えている気がします。
新学期だと喜んで登校する子供たちもたくさんいるでしょうけれど、登校できない子供たちもいることでしょう。
子供シナリオ教室にも不登校のお子さんが参加されていましたが、とっても楽しそうに積極的に取り組んでいました。
「昨年参加してから、1年間とても楽しみにしていて」とお母様。
娘も高校の時、不登校児でした。未熟な親だった母親の私は、周りの目ばかりを気にして、無理やり学校へ連れて行ったりしていました。
学校へ行かないことは悪いことだ、甘えているのだという気持ちがどこかにあったからです。
子供シナリオ教室のお母様は違いました。
「いろいろ周りには言われることもありますが、理解してくださる方もいるし、私は子供が生きたいようにしてやりたいと思っています」
お母様のお話をお聴きしていて、親に一本芯が通っていれば、子供は、自分自身で時間がかかろうが遠回りだろうが、ちゃんと生き方を見つけるではないかと思いました。
私自身がふらふらした気持ちのまま娘に接してきた日々を想うと、大人の姿勢こそが大事だと今ならわかります。
子供たちにシナリオをお教えさせていただいていると、明らかに団体生活に向かない子、入れない子がいます。
そういう子供は、確かに面倒くさい。(笑)なんでも言うことをきく子の方が楽です。
でも、みんな同じ方向に向かなくてはいけないのでしょうか。同じことを考えなくてはいけないのでしょうか。
人は誰一人同じではないからこそ、色々な見方をもてる。それが大事なのだと思います。
コップひとつをみても、上からみれば円、横から見れば四角。見方も一様ではありません。
私たちが子供にシナリオをお教えしたいのは、人は誰ひとり同じではないことを感じてほしいからです。
シナリオは、他人と同じだとドラマにならないことをまさに教えてくれるツールです。
ひとりでも、自分の人生は自分だけのものだと、自信をもって歩んでくれる新学期になりますように。
学校はすべてではありません。