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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

秋の夕べに想うこと

シナリオ・センター代表の小林です。秋の日はつるべ落としとはよくいったもので、あっという間に暮れていきますね。
急に肌寒くなってきて、秋の夕べはちょっと寂しい気持ちになります。
昨日は、58万世帯の停電、電車が止まり、大騒ぎになりましたね。皆さんご無事でしたか。
原因は、ケーブル線の劣化ではないかとのこと。本格的原因究明はこれからだそうですが、35年も交換していなかったそうで、交換期限が決められていなかったから・・・というお粗末さ加減は、東京電力のみならず、誰も知らない、誰も責任をとらない体質って、大会社、お役所の本質なのでしょうか。とても恐ろしいです。

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先日、雑誌を読んでいたら「子供の頃、夏休みの宿題を終わりになるまでやらなかった人は、ダイエットは成功しない」みたいなことが書いてあって、「なるほどなあ。私だ」と思いました。
今でも思い出すのは、8月30・31日は、家族全員で私の宿題にとりかかり、絵日記のために気象庁にお天気を問い合わせる父(その頃は、PCもスマホもありませんでしたからね)、夏休みの宿題帳を必死にやっている私を見張りながら答えを言っている母、なぜか黙々と工作を作っている6歳上の兄。
兄の作ってくれる工作があまりに緻密なので、子供心に「そこまで・・・」と思ったものでした。(笑)

そんな私が、「書き続けること」とセンター受講生の皆さんに偉そうに申し上げる立場になるとは・・・。(笑)
「書き続けること」。そこでやめたら、そこで諦めたら、終わってしまう。どんな形でも、泣きながらでも「書き続けること」が創作に携わった道なのだと思います。やめたら後悔します。

なんて偉そうに言う私ですが、人が変わって真面目になったわけでもなく、本質はちっとも変わらないのですが、歳をとり、経験を重ねてくるとわかることがあるのです。
それこそ「ドラマとは変化である」なんです。
主人公が紆余曲折の末、変化しなければドラマになりません。
ドラマは人間を描くことですから、実は人の生き方とは「変化」なのだと思うのです。
もちろん、誰でも、毎年歳をとって、幼稚園から小学校、中学校と成長していく変化もありますが、その中で心の変化というのが人間の成長を促すものだと思うのです。
失敗を重ね続けた私だからこそ、やたらに後悔し続けてきた私だからこそいえることなのだと思います。

もうひとつ常に申し上げている「なにごとも始めなければ始まらない」ということも、すぐに結果が欲しい、恥をかきたくない私が、あれもこれもやらずにきて後悔している結果から、若い方々に本心からお伝えしたい言葉なのです。まずは、やってみましょう。始めてみましょう。

人生の秋にいる私から、これから芽吹く春のみなさんに、本日はちょっとくさい、老婆心ながらお伝えしたいことでした。秋ですねェ。

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