menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

想像だけでは創作はできない

シナリオ・センター代表の小林です。今日は雨のせいかとても寒いですね。一億人シナリオプロジェクトの新井は、住宅メーカーの研修に仙台、札幌と出かけています。東京ですらこの寒さなので、さぞかし寒いのだろうなあと。一足一足、冬に向っていますね。

砂の塔

土曜日、従姉から新居を見に来いという誘いを受けて、出かけて行きました。なんとウオーターフロントの52階建のタワーマンションでした。
アプローチはホテル以上の車寄せに、タクシー乗り場まであり、オートロックでガラス張りの扉を開けると、エスカレーターで中2階に行く。エスカレーターだけでもびっくりなのに、上がるとフロントにコンシェルジュがずら~、ガラス張りの吹き抜けで、帝国ホテルも顔負けのだろうといわんばかりの豪華なロビー。
「うわー~、昨日みた「砂の塔」そのものだあ~!」
ドラマでは、低層階をバカにする話で、エレベーターも階層で右と左では違って格差社会を強調していましたが、実際にタワマンに行ってみると、なるほど、なるほど。
そのタワマンは、エレベーターが4基ごとにガラス張りのドアの中に入っていました。
オートロックのキーは階層によって違うので、従姉は15階なのですが、52階行のエレベーターは、従姉のキーではロックされて乗れないのだそうで・・・。わぁ~、信じられない!
「砂の塔~知りすぎた隣人~」を見ていて現実とは思えなかったけれど、現実にマンション格差ってこれかあと納得してしまいました。
きっと池田奈津子さんはシナリオハンティングされたのでしょうね。どんな風に感じて描かれていくのか、今後の展開がより楽しみになってきました。(小説はもう出ています)
シナリオハンティングは大事ですね。その空気感を知ることでドラマの臨場感が変わってきます。

日曜日は、吉祥寺でライブ。友人がトリででるというのででかけました。友人を含めて4人出演。
友人はデュオなのですが、曲の間に朗読を挟んで、ドラマチックに曲の想いを盛り上げる演出をされていて、とてもいい感じで、楽しめました。シナリオの先生が来ているので、恥ずかしいとMCしていましたが、しっかり書かれていましたよ。(笑)
前座を務めた3人の方。おひとりはギターの弾き語りで私と同年輩くらいの方。学生時代に創った詩や日記みたいな内容で、ずーーっと青春の気持ちを持ち続けていらっしゃるってすごいと思いました。私は穢れてしまったよ。(笑)
ピアノに弾き語り、ギターの弾き語りのシンガーソングライターのおふたりは、5曲歌われたけれど、1曲かと思うほどどの曲も同じ感じで、若いせいか言葉も選ばずに、ただひたすら自分の想いだけを歌いまくっている感じで、自己陶酔全開。残念!
ひとりよがりに自分の想いだけ歌えばいいというのでは、ボブ・ディランにはなれません。(笑)

この休日で、他人に伝えるということの難しさを実感しました。自分と同じ人は誰一人いないのですから、どうすれば自分の想いを伝えられるのか、創作をするものは常に考えていなくてはいけないですね。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ