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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

作品は子供

シナリオ・センター代表の小林です。今日は12月の気候だそうです。さむ~!
アメリカ大統領選は誰もがびっくりの結果になって、世界はどんどん変わりつつあります。自ら変化を起したい気分の私です。

20161110b 古内一成

昨日、出身ライターの古内一成さんのお別れの会がありました。享年60歳。早すぎる死です。すい臓がんでした。
古内さんは、大企業に就職が決まっていながら、シナリオの道を選んで、今日まで活躍されていました。
ちょうどデビューと就職が同時に決まって、古内さんのお母様にご相談いただいたのを覚えています。
この選択は、どなたもが悩まれることです。シナリオライターの道は、1本書いても、その先、注文が来るのか、本当に食べていけるのかわかりませんから。

古内さんは、「太陽にほえろ!」でデビューされ、発想の豊かさとシナリオの構築力のうまさにすぐにレギュラーライターとして活躍されました。
作品を演出された監督さんが4色の電車のシナリオは素晴らしかったと思い出話をされていましたが、4色の電車をみつけたのは、師匠の小川英さんからネタに困ったら足で探せといわれ、取材をしていてみつけたものだそうで、古内さんが、後輩に「足をつかう大切さ」を必ず教えてくださったのは、ご自身の実体験から得たものだったようです。

「太陽にほえろ!」でデビューして、今日までたくさんの作品を書かれていらっしゃいましたが、1本1本を子供のように思っていらしたと奥様がお話しされていました。
実は、奥様もシナリオ・センター出身。月刊シナリオ教室に、生徒さんの同行取材というコーナー「OB訪問」というのがあり、その時の生徒のおひとりでした。
古内さんが一目ぼれされて、次の日交際したいとお電話をくださった、古内さんはとてもシャイでおとなしい方でいらしたので、本当にびっくりしたのを今でも覚えています。
古内さんをご存知のどなたもが「愛妻家」だったと口をそろえて言っていらして、こんな出会いを作れたことも、センターにとっては嬉しいことです。

いつも控えめでいらっしゃりながら、芯の通った素晴らしいシナリオを書かれてきた古内一成さん。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。

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