シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。打ち合わせの日にちを調整していたら、やれやれもう12月なのですね。土曜日に落語を聴いたときも、演者全員が12月ふりでした。どなたも1年が過ぎていく速さに感じ入っているのでしょうか。(笑)
12月には、講師になるための講座マイスター講座2期生の最終面談に入ります。今月は講義の実習をしているところですが、12月に合否が決まり、来年から見習い講師となります。
シナリオ・センター講師は、シナリオ・センターの基本理念を理解し、共感していただくことから始まります。ちょっと変わった学校ですから、特にです。(笑)
講師としては、シナリオ基礎技術を習得すれば終わりではなく、その基本を踏まえて色々な教養知識をどれだけ積み重ねているか、行くかが大事なことです。
人に教えるということは、とても怖いことです。ある意味自分と対峙することでもあるからです。
己自身の知識教養を重ねる為の努力研鑽を続けなければなりませんし、大きな器量をもって、謙虚な気持ちで人に対することが出来て欲しいです。特に創作をする方々と向き合うのですから、正解がないだけに大変です。
ハードルを思いっきり高くしていますが、全員の方が、センターの講師になっていただけることが大きな願いです。
映像の世界で生きたい方は必見です。
12月10日から新宿シネマカリテで、「ヒッチコック/トリュフォー」というドキュメンタリー映画が上演されます。
ヒッチコックは、創始者の新井一がもっとも尊敬していた映画監督です。
「映像とは、小道具、小道具、小道具」彼の映画術は脈々と現代でも受け継がれています。
「大人は判ってくれない」でヌーヴェル・ヴァーグの旗手として時代の寵児であった若き映画監督トリュフォーが、1962年に敬愛するヒッチコックに手紙を送り、歴史的インタビューが実現して、「映画術ヒッチコック/トリュフォー」が出版され、世界中のクリエーターの教科書となりました。
そのインタビューの貴重な音源とその後の交流を描いたドキュメンタリーとともに、ヒッチコックを尊敬するマーティン・スコセッシ、黒沢清など現代の10名の現代の巨匠が登場し、独自の視点でヒッチコック映画を解説するという豪華な貴重な映画です。
映像に関わる者は、映像のなんたるかを知る良い機会になるかと思います。ヒッチコック、トリュフォーを知らずして映像は語れないと思います。
先日、戯曲講座で受講生の作品を演じ、色々な示唆をくださった青年座の方々のお芝居が上演されます。
「砂漠のクリスマス」12月16日から24日、青年座劇場。
シナリオ・センターの方は、3800円という割引で観劇できます。
戯曲を書きたいという方は、まずは観ることから始めてください。
色々な知識教養つけるという意味では、昨日ご紹介した明時大学のヒューマンライブラリーも役に立ちます。
残りわずかな2016年を有効に使って、来る2017年に向かいましょう。
輝く明日を創るためには、今日の地道な1歩が大切です。