シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。暖かな日差しに、南風・・・やっと春らしく落ち着いてきたのでしょうか?
今朝、事務局の数谷さんが、お庭から可愛いお花を摘んで、新井一の写真の前に飾ってくれました。
白に赤い縁取りのあるりんごの花、白いすずらん水仙、紫の花にら。
小さな花々ですが、可憐な姿が心を和ませてくれます。
なにげに咲いた小さな花々は、咲き誇っている満開の桜とはまた違った風情があって、なんともいえずいいものです。
母が亡くなってから、なんの手入れもしていない庭をふと思い出し、こんな花々を咲かせたら・・・と、虫が怖くて土いじりが苦手な私ですら、ちょっと思っちゃいました。春ですね。(笑)
春の訪れとともに、コンクールの朗報もいただきました。
脚本家の橋田寿賀子さんが行っていらっしゃる橋田賞新人脚本賞に、シナリオ・センターの方がおふたり佳作に選ばれました。(入選作なし)
おひとりは、「熊さんとナベヅル」で研修科YRの高橋美帆さん、もうおひとりは、「友情と落城」で通信研修科の土屋裕子さん。
おめでとうございます。
お二人は、橋田寿賀子さんのお誕生日である5月10日の授賞式で、たくさんの業界の方々とともに、表彰されます。楽しみですね。
ご一緒いただく中で、脚本賞を「梅ちゃん先生」(NHK朝ドラ)の尾崎将也さん、「はつ恋」(NHK)、「ドクターX~外科医・大門未知子」の中園ミホさんが受賞されました。
中園ミホさんは、なんと向田邦子賞と同時受賞です。さすが!!中園さん。おめでとうございます。
中園さんに、ずいぶん前になりますが、センターでもお話をしていただいたことがあります。
ご自分をさらけだしながら、的確に受講生にエールを贈ってくださったのを覚えています。
チャーミングで、女性としてエッジが利いていて、頭が切れる、それでいてこまやかな心遣いをされる方だと思いました。
中園さん自身のいきざまというか生き方が魅力的だから、魅力的なシナリオが書けるんですね。
センターにいらしたときに「自分しか書けないものにこだわって欲しい」「経験も売り」と、そしてなにより「人間が好き」とお話をしてくださいましたが、まさに中園さんの描かれた過去の「FOR YOU」「やまとなでしこ」「はけんの品格」etcetcから、受賞の作品まで、すべて中園さんを感じるんですね。
今回賞を受賞されて、中園さんは「働いている女性に明るく元気に生きて欲しい。これからもそういった作品を書き続けます」とおっしゃっていました。
これからもどんどん女性だからこその中園さんらしいエスプリ溢れる作品を描かれて、女性たちにたくさんたくさんエールを贈っていただきたいと思います。
私は、実は中園ファン。中園さんの生き方に惚れています。
シナリオライターを目指す女性には、中園さんのように凛としたシナリオライターに成って欲しいです。
新人賞を獲られた土屋裕子さん、高橋美帆さん、(高橋さんは、お名前も一緒ですね)も目指してくださいね。