子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
イスラエルのPoint of You社が開発した全脳型発想開発ツール「コーチングゲーム」。
そのメインツールであるカードを使ってキャラクターを発想し、そのキャラクターのワンシーンを作る「カードで鍛える発想力トレーニング講座」(講師 中澤香織さん)を先日実施しました。
この講座に参加した、わたくし齋藤、こう反省しました。
シーンを書いたら、キャラクターが出ているか絶対確認しなくちゃ!
――と。
そう感じたのは、自分で作ったキャラクターたちの「出会いのシーン」を書いたときです。
シーンを書き終わってから気づきました。
「あれ?キャラクターが全然でてない…」
みなさん、こういう経験ないですか?
例えば、20枚シナリオで「こういうシーンを書かなきゃ」という思いにとらわれすぎてしまい、結果、そのキャラクターらしいセリフやシーンに全くなっていなかったこと…。
これでは、キャラクター置き去り状態です。
せっかくキャラクターを作ったのに…。
キャラクターが全然出ていない「出会いのシーン」に唖然とした私は、この講座の冒頭を思い出しました。
冒頭、中澤さんが1枚のカードを参加者たちに見せて、「何を思いますか?」と質問しました。
参加者の大半が見たままを答えます。
すると、中澤さんはこう呼びかけました。
【見たままを答えたのでは、カードの状況説明になってしまいますよ!】
状況説明!
そうなんです!
まさに私のシナリオでも同じことが起きていたんです!
「出会いのシーンをどんな感じにしようかな」とばかり考えていたせいで、「こういう出会いのシーンなんです」という単なる状況説明になっていました…。
基礎講座でも、本科や研修科のゼミでも、課題が決まっています。
シナリオ・センターの課題に限った話ではありません。
プロになったらなおさらです。
だからこそ、シーンを成立させることばかり考えるのではなく、
そのキャラクターならではのセリフになっているか、
そのキャラクターならではシーンになっているか、を
必ず確認しないといけないんですよね。
キャラクターが出てこそ、あなたのドラマは魅力的になります。
新井一の『シナリオの基礎技術』にも、浅田直亮講師の『シナリオパラダイス』にも、
キャラクターを魅力的に作る方法や、セリフやシーンにそのキャラクターを出す方法が書かれています。
みなさま、もう一度、『シナリオの基礎技術』や『シナリオパラダイス』を読み返してみましょう。
そして、キャラクターの置き去りにはくれぐれも注意していきましょう!