シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。
今日でシナリオ・センター2016年の授業を終了します。一年間、お疲れ様でした。受講生の皆様、お力添えいただきました皆様、ありがとうございました。
2016年はいかがでしたでしょうか。
本音を申し上げるともやもやした1年でした。なにが不安なのか、不満なのかよくわからないのですが、なんとなくパシッとしない、のりのよくない1年だったような気がします。
私は、高度成長期の申し子ですから「行け行けドンドン」で、一番油に乗っている年代に、明るい将来を見据えて走っていけました。結果もきちんと出せたし、好きなように生きられた時代でした。
ですが、今は、そうではありませんね。
やってもやっても、思っても思っても、なぜか届かない、結びつかない。
自分だけでなく世界中が迷っている、生きあぐねている感があります。社会も経済も人間関係も。
どの方向に行けばいいのか見えなくて、しかもどちらかというときな臭い煙の中をうろうろおろおろしながら手探りで歩いているような気分。どうしたものでしょう。
心の中のもやもやは止まらない。だけど・・・、ハタと気が付いたことがあります。このもやもやは、川村元気さんのいうところの違和感に繋がっているのではと。
とすれば、企画のタネ?このもやもやを形にしたら、当たるドラマが生まれる?面白い企画ができるかも。なんだぁ、結構、この先は明るいんだ!?(笑)
世の中がどのように変わっても、シナリオ・センターには、揺るぎない信念があります。
それは、自分の想いや考えを表現することができ、自分自身の内面を知り、相手に気持ちを汲み取り、他人に伝えることができるようになる「シナリオ」という手段を持っていることです。
この「シナリオ」という手段は、多くの人たちを感動させるドラマを生み、多くの人に考える力、想像力をうみます。
シナリオこそ、これからの社会を、人間関係を、よりよくする手段だと信じています。
多くの人を感動させるドラマを創れる脚本家を、小説家を、様々な作家を誕生させるお手伝いをもっとしっかりとやっていきたいと思います。
また、多くの人が想像力をふくらませ、考え、想いを伝えられるようお手伝いをしたいと思います。
来春は1月7日(土)から授業開始です。表参道シナリオ日記は10日から始めさせていただきます。
シナリオ・センター47周年、47(シナ)リオの年の始まりです。
一歩先へ。そこから想像の世界は広がります。明るく楽しい1年にしていきましょう。
お身体にご留意の上、佳いお年をお迎えください。