シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。3年前にお会いして、シナリオでの企業研修のお話をした会社から、オファーをいただき、打ち合わせにお伺いしました。3年も前に1回お話ししただけなのに、きちんと覚えていてくださったことがとてもうれしく、めいっぱいお役にたつ研修をさせていただこうと張り切っています。
寒くても、いや寒いからこそ、寒い国から熱いメッセージが届きます。
内館牧子さんが「盛岡文士劇」東京公演に出演されます。
「文士劇」というともっとも有名だったのは文藝春秋が行っていたもの。三島由紀夫など有名小説家総出演で、テレビ中継もあったくらいでした。
ずいぶんと前ですが、シナリオ・センター役員のおひとりが文藝春秋社長さんだった関係で、私も文士劇を見せていただいた記憶があります。
残念ながら、「盛岡文士劇」が日本で唯一の文士劇となってしまったそうです。
でも、 盛岡で上演されて、地元の作家、文化人だけでなく中央文壇の作家も出演され、毎年満員御礼が続いている人気の舞台だそうです。
そんな「盛岡文士劇」が岩手・盛岡の豊かな庶民文化に育まれ、東京で途絶えた文士劇の凱旋公演です。
作家や文化人が舞台にあがり、普段とはまったく違う顔で演じる姿を観ることは、ファンのみならず魅力的なものであり、それこそが「文士劇」の醍醐味だと思います。
素人芝居なのですが、なぜか味があり面白かったのを覚えています。
第1部は「もりおか物語」に盛岡文士劇と文士劇を育んだ盛岡の風土を織り交ぜながら盛岡弁での笑いあり涙ありの人情芝居です。
第2部は口上。岩手県知事、盛岡市長らが、復興支援の感謝をこめて挨拶されるそうです。
まだまだ、本当の復興には程遠い被災地、これからもお手伝いしていきたいですね。
第3部は「みちのく平泉 秀衡と義経」
源氏、平氏、朝廷の三つ巴の争いの中で、平泉はどう動いたか。奥州弐君臨した藤原秀衡とは、義経とは・・・。井沢元彦さん、ロバートキャンベルさん、金田一秀穂さん、平野啓一郎さんなど各界の著名人のみなさんが熱演します。
内館牧子さんがどんな役に付かれているのかはお楽しみですね。
確か08年、この文士劇の後に心臓で倒れられ、九死に一生を得た内館さん。
盛岡文士劇へは、他の出演者の方以上に思い入れがあありのことかと思います。
本当にお元気になられて良かったです。
「盛岡文士劇」は、1月28・29日、紀伊国屋ホールで行われます。キノチケオンライン、チケットぴあ、e+などで販売しています。
復興支援もたゆまずこれからも続けていきたいです。