シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今、全豪オープンテニスをやっているのですけれど、昨日大ハプニングが起きました。
昨年前半まで絶対王者として君臨、全豪6回優勝を誇る世界2位のジョコビッチが、誰をも寄せ付けないはずのジョコビッチがなんと117位の格下に負け、2回戦で敗退。ありえない。 「できることはなかった。すべてで脱帽だ」とコメント。絶対王者は、負けてもカッコいい。 錦織選手も、頑張れ!!
作家集団の葉月けめこさんが、著作をもって訪ねてくれました。
「北九州の逆襲」(言視舎刊)
北九州生まれのけめこさん、昨年5月には、戯曲「若戸大橋物語」を書かれ、小倉芸術劇場で上演されました。故郷北九州への想いは熱いです。
私は、北九州と福岡は一緒だと思っていたくらい何も知らなかったのに、(すみません)、「北九州の逆襲」を拝読して、「北九州サイコー!住みたい~!」と思いました。そんな思いにさせるすごい本です。
北九州といえば「無法松の一生」「花と竜」に代表されるやくざもんの町のように思われちょります。今だって、抗争もありますもんねぇ。
炭鉱もあり、八幡製作所もあり、雰囲気からすると、煙モクモクのあらくれもんの町のように思われがちですが、今はまったく違うんです。住みたい町として脚光を浴びているのです。
特に外から来た人にやさしい、流れ者よそ者OKの町です。歴史的に、中国朝鮮、関東関西から労働者がたくさん流れてきた町なので、よそ者にやさしいのです。どっかの国の大統領とはまったく違います。
煙の町、公害の町だった北九州。1960年代、大気汚染に立ち上がったのはお母さんたち。そのおかげで1980年代には環境汚染を克服した「奇跡の町」として国内外に紹介されるほどになりました。 大腸菌も住めないと言われた洞海湾は100以上もの魚介類が生息するようになりました。八幡製作所も世界遺産ですから。
北九州は、医療面も充実して老人にやさしく、50歳から住みたいまち1位で、子育てにバッチリ待機児童ゼロ、物価も安い、魚も肉も美味しいもんいっぱい、日本夜景遺産もたくさんあり・・・本当に、住みたくなる素敵な町なのです。
しかもです。映画の町でもあります。「無法松の一生」はもちろんですが、多くの映画が撮影場所になっています。
北九州フィルムコミッションは「できないとはいわない。できないではなく、どうすれば実現できるかを考える。」わぁお!どっかの政治家に聞かせてやりたい。
日本で唯一市街戦、街中で爆破OK。(笑)最近では、映画「相棒 劇場版Ⅳ」のロケで、JR小倉駅近くの6車線道路300mを12時間封鎖して3000人のエキストラが集まって撮影させてくれたそうです。
映画撮影でもわかる懐の深さは、きっと北九州人の血なのでしょうね。生き方、暮らし方にも表れている気がします。
私も本当に住みたくなりましたよ、けめこさん。