子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
本日、第10回WOWOWシナリオ大賞の授賞式がありました!
詳しい詳細は、月刊『シナリオ教室』に掲載いたしますが、一足お先に、受賞者である 出身ライターお二人の喜びのコメントをお届けします。
まずは、優秀賞「洛中洛外ソロウェディング」新井まさみさん(通信作家集団)のコメントを。
「ソロウェディングというのは、結婚はしないけど、ウェディングドレスを着て写真を撮る、という実際に京都にあるサービスのことです。早く書かないと誰かほかの人が書いちゃう!と思って急いで作品に仕上げました。拙いところもあったかと思いますが、 このように評価して頂いて本当に嬉しいです。
WOWOWと言えば米アカデミー賞の授賞式の中継ですよね。うちの母も毎年、何時間も楽しみに見ています。『いつも何を楽しみにしているの?』と聞いたら、『ハリウッドスターがどんなドレスを着るのかがとても楽 しみ!』と。やっぱり、女の人はドレスがすごく好きだと思うので、作品の中でドレスを何十着も試着する、着替えのシーンを沢山入れました。書いていて凄く楽しかったです。自分が書いていて、『面白いな』『楽しいな』と思うことを、見ている人に伝えられる脚本家になれるように精進していきます」
新井さん、おめでとうございます!
女性ならではの視点で描いた本作。
「こちらも映像化してほしーい!!!」と思いながら、コメントを聞いておりました。
お次は、第10回WOWOWシナリオ大賞 大賞を受賞された「食い逃げキラー」舘澤史岳さん(作家集団)のコメントです。
実は授賞式が始まる直前、入口でバッタリ。
「おめでとうございます!」と声をかけたところ、「シナリオ・センターの皆さんに宜しくお伝えください」と!!
「嬉しい!」--といった私の感激エピソードはココまでにして、受賞コメントを。
「3年前、実際に目の前で食い逃げを目撃しました。当然、お店のスタッフさんは追いかけると思っていたら、そういう展開になりませんでした。不誠実かもしれないですけど、初めて食い逃げを見た!というワクワクとかドキドキとか、あと、『追いかけないのか…』というガッカリな気持ちがあって、モヤモヤしていました。
『どうしてこんなに気になるんだろう…』とずっと考えていて、それがこの話を書くキッカケになりました。
調べてみると、当時、ワンオペレーターが社会的に問題視されていました。店舗に1人しかいない。だから追いかけられない。だったら今、売り上げを守る方がいいだろう。
そういう考え方が一般的らしかったことが分かりました。そういった一種の<抑圧>の中で生きていて、でも、『ここはやはり採算度外視で追いかけてほしかった!』という想いが個人的にあって…。
もしかしたら僕以外の人にとっても、同じように思うんじゃないかと。そういう人が見たら、ちょっとはスカッとするんじゃないかなと思って、食い逃げを追いかける話でドラマを作ろうと3年がかりで作りました。
実は、6年前の第5回目のとき、最終選考の1人でした。でも、大賞は選出されませんでした。
そのとき、凄くガッカリして、せっかく最終選考に残ったのに、大賞に誰も選ばれていない。『全然ダメだな…』と思って、それを胸に抱えて、これまでやってきました。
絶対に大賞をとって、映像化して頂きたかった。そういう想いで書き上げた作品が大賞に選ばれて映像化される。なんか、忘れ物をとりにきたようで、凄く嬉しい気持ちです。
あ、あと、第5回目のときはWOWOWに加入していなかったらそのせいかな、なんて (笑)。
今回は応募した後すぐに加入しました(笑)」
舘澤さん、おめでとうございます!
舘澤さんの受賞コメントを聞いて、脚本のネタは意外に身近なところにあって、それを敏感にキャッチすることで、作品は生まれていくんだなぁ、としみじみ感じました。
さぁ皆さんも、新井さんと舘澤さんの後に続きましょう!
【広報・齋藤】