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マンガ原作のシナリオを書くにはまず、マンガのテンポを掴む!

テレビドラマの『東京タラレバ娘』『クズの本懐』『幕末グルメ ブシメシ!』『逃げるは恥だが役に立つ』『きょうは会社休みます』『重版出来!』『ドラゴン桜』

映画の『ReLIFE』『帝一の國』『寄生獣』『ちはやふる』『海街diary』『テルマエ・ロマエ』『NANA』『ピンポン』

これらすべて、マンガが原作です。
このほかにも映像化された作品は沢山ありますよね。
いまやマンガは最強のコンテンツと言えます。


これだけ映像化されていると、
「映像ドラマのシナリオを書くことができれば、マンガ原作のシナリオも書ける!」と思いませんか?

わたくし齋藤、映像ドラマのシナリオも原作マンガのシナリオも、書き方は同じだと思ってました…。

でも、仲村みなみ講師による、マンガ原作講座の第1回目を受講して、気づきました!

「映像ドラマとマンガはテンポが違う!」と。




そう気づいたのは仲村講師のこんなコメントがキッカケ。

【マンガでは、ドアをノックして部屋に入るシーンはほぼ省略されています】

そう言われればそうですよね!


テレビドラマや映画などの映像ドラマでは、人に会うとき、部屋に入る前にドアをノックするシーンが必ず入ります。

でも、マンガはそういったシーンは飛び越えて、いきなり対面しているシーンになっていることが多いですよね。

マンガはポンポンとコマが進んでいきます。

映像ドラマのテンポとは全然違いますね。


では、どんなシーンを省略すれば、マンガならではのテンポが生まれるんでしょうか。

仲村講師は、2014年にテレビドラマ化された『きょうは会社休みます』を例にして、こうコメントしました。

【テレビドラマ版では家族とのシーンが沢山ありましたが、原作のマンガではあまり描かれていません。
テレビドラマや映画などの映像ドラマでは、家族のシーンがないと「リアリティがない 」と言われかねない…。
映像ドラマは「リアリティ」を意識したシナリオ作りが求められます。
でも、マンガではそういったリアリティは省略していい。
なぜかというと、このマンガの読者ターゲットは“女子”に絞られていて、女子が求めるような“恋愛”を描いたものだからです。決められたコマ数の中で、主人公の恋愛を描くため、恋愛に関係ないシーンはできるだけ省略します。
だから家族とのシーンもいらないのです。このマンガで一番描きたい恋愛の世界をポンポンと載せることで、マンガならではのテンポが生まれます】


そうか!

マンガ原作のシナリオの場合は、映像ドラマのシナリオよりもさらに、どんな読者に向けて、何を描くかを絞り込む。

この絞り込みをしないと、省略すべきシーンが分からない。

省略すべきシーンが分からないと、マンガならではのテンポも生まれなくなってしまう。


皆さんも好きな原作マンガと映像化されたものを見比べて、マンガではどんなシーンが省略されているか分析してみてください。

映像ドラマをイメージしてシナリオを書いていると“入れてあたりまえ”と思っている シーンも、「マンガの場合は必要ないんだ!」というシーンが沢山みつかりますよ!

どんなマンガがどんなシーンを省略しているかを知って、マンガのテンポ感を体に叩き込みましょう。

マンガのテンポが掴めれば、マンガ原作シナリオが書けるようになります。


でも、まだまだ道は長い…。
次回は、マンガならではのキャラクターづくりについて学んでいきます。
来週も、マンガ原作をつくるためのポイントをどんどんと吸収していきましょう!


今回受講されなかったかた、今年の夏も実施の予定です!
それまでにマンガのテンポ感を掴んでおくのもいいのではないでしょうか!

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