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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

他人の心を想うこと

風が吹くとき

映画「風が吹くとき」から

4月26日、シナリオ・センター代表の小林です。ゴールデンウイークのお天気はどうでしょうか。連続すると9日間という長いお休みとかで海外へ行く方も多いようですね。
シナリオ・センターは、例年、平常の5月1・2日も通して4月29日から5月7日まで教室はお休みにしているのであまり感慨はありません。(笑)
私は16日からほぼお休みなしできているので、この長―いお休みはただただ体力の回復を図るのみ。元気エネルギー倍増して、130期シナリオ作家養成講座開講に備えます。

そういえば、昨日、今村復興相が「本人の責任」「東北で良かった」など被災地の方々の心を逆なでするような度重なる失言で辞任されましたね。
復興庁には、どうも被災地に思いやる気持ちのない方をトップに立てたがるようで、「知恵を出さない奴は助けない」といって就任9日目で辞任された松本さんとか、長靴を履いてこなくて水たまりをおんぶされて渡って話題になった挙句「長靴業界はだいぶもうかったんじゃなないか」発言で追われた務台政務次官とか、なんということか・・・という方ばかりです。
まあ、これだけではなく、ここのところ閣僚の失言が相次いで、怒りを通り越して、あきれてしまいます。

想像力とは…

何故かというと、想像力が欠如しているからです。
瀬戸内寂聴さんは、想像力とは他人(ひと)を想う心だとおっしゃっていますが、そういうことです。
被災地の方々がどんな気持ちで今日まで生きてきたのか、どんな想いで故郷から出ていったのか、今現在もどのような暮らしを、どのような想いで過ごされているのかと、ちょっとでも心の片隅でも想像されたなら、心無い発言は、決してでてこないはずです。
特に、形式ではなく心に寄り添うわないといけない仕事なのに、肩書だけで想像しようともしないから、こんなことが相次ぐのです。

誰もが想像力を広げられたら、優しい気持ちを持つことできるはずです。だからこそ、上に立つ人こそ、想像力を人一倍持ちましょう、広げなくてはいけません。
と、御題目だけではかわりませんから、提案です。 シナリオ日記を書きましょう。
仕方がなく謝罪するだけではなく、問題になったそのシーンを今一度思い出して、そのまま録画を巻き戻すように、シナリオに書き起こしてみてください。
そして、ちょっとだけ時間をおいて、もう一度見直してみましょう。
そうすると、自分のどこが、自分のセリフの何が悪かったのか・・・客観的に見えきます。
シナリオは、主役(当事者)だけではなく、そこに登場するすべての人のことを考え、想像しなければ書けないものです。
毎日「シナリオ日記」を書いて下さい。
書き続けることで、見えなかったものが見え、想像力が広がります。

過去記事一覧

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