追いつけ追い越せ
シナリオ・センター代表の小林です。今日の東京は初夏らしい爽やかさです。
私は、季節の中で初夏が一番好きなのですが、初夏ってすごく短いんですね。蛍のようなそのもののあわれみたいなところに心が惹かれます。
昨夜は、橋田賞授賞式に出席させていただきました。
橋田賞の授賞式は、橋田壽賀子さんの御誕生日5月10日に毎年行われます。今年で25回目。
橋田壽賀子さんは、92歳のお誕生日を迎えられました。おめでとうございます。
今年も「渡る世間は鬼ばかり」スペシャルを描かれるそうです。
92歳現役のシナリオライター、頭が下がるばかりです。
橋田賞授賞式で楽しいのは、ご自分の賞をいつも恥ずかしがっていらっしゃる橋田さんの賞を授与するときのコメント。毎回、天然なコメントに度肝を抜かれます。(このコメントを楽しみにいらっしゃる方も多いとか)
今回は、ドラマ「逃げ恥」で新垣結衣さんが受賞されたのですが「源ちゃんがよかったあ~」と叫ばれ・・・。(笑)これこそ、クリエーターなのでしょう。
作家集団、花田さん「橋田賞」受賞!
25回の今年は、作家集団の花田麻衣子さん橋田賞佳作を受賞されました。おめでとうございます。
橋田さんは、女性ライターの活躍を期待されており、花田さんにも応援メッセージをくださいました。
今年は脚本家の受賞はありませんでしたが、第1回目の内館牧子さんから始まって、清水有生さん、岡田惠和さん、橋部敦子さん、吉田紀子さん、森下佳子さんとセンター出身の方もたくさん受賞されています。
花田さんも、今度はプロのシナリオライターとして受賞していただき、橋田さんにあやかって、長く活躍し続けられるシナリオライターになっていただきたいですね。
次の受賞を祈念して、お守り(?)として、パーティの席上で橋田さんとツーショットの写真を撮らせていただきました。
プロの手腕
「リーガルハイ」や「探偵はBARにいる」などヒット作を創りだしている古沢良太さんは、「主要人物たち(キャラクター)を創りあげて、この人たちはお互いにどう思っていて、どういう関係なのかをずっと考えていく。ドラマは結局人間関係だし、人が惹きつけられるのはそこしかない」とおっしゃっています。
キャラクターを作ることが大事だというのはみなさんよくわかっているのですが、実は、古沢さんのおっしゃるところの「この人たちはお互いにどう思っていて、どういう関係なのかをずっと考えていく。」ことをされていない方が多いように思うのです。
この人だからこその行動・言動、この人たちだからこその関係を描いていくことを心掛けると、魅力的なシーン、心に残るセリフが描けるようになります。