プロへ道
シナリオ・センター代表の小林です。今日はシナリオS1グランプリの授賞式&公開講座です。
S1グランプリの授賞式は、他のコンクールから比べたら、賞金も少額で、映像化もない、小さな小さなコンクールではありますが、私はどこのコンクールよりも誇らしいコンクールだと思っています。
なぜなら、応募作品は、シナリオ・センターの講師が、きちんとどの作品も最後まで読んで、最終審査まで上げてくるので選ばれた作品は、ここから未来のシナリオライターが生まれるなって、実感できるすてきな作品ばかりだからです。
直木賞候補に柚木麻子さん
柚木麻子さんの近著「BUTTER」が直木賞候補になりました。やった!!
乃南アサさんに次ぐ出身直木賞作家が生まれるかもしれません。
柏田道夫の小説講座をやっている最中ですが、こういうお話をお聴きすると、小説家を目指している皆さんは、より頑張りたくなりますね。
シナリオ・センターは、簡単に言えばシナリオライターの学校、映像の技術をお教えしているのですが、小説家をたくさん輩出していますし、小説家志望の方がたくさんいらしています。
この1ヶ月前後でも、出身作家が活躍されています。
土橋章宏さんの「チャップリン暗殺指令」(文藝春秋刊)、大山淳子さんの「光二郎分解日記~相棒は浪人生~」(講談社文庫刊)「光二郎分解日記~~西郷さんの犬~」(講談社刊)、原田ひ香さんの「ラジオガガガ」(二葉社刊)等等相次いででています。
もちろん、乃南アサさん、赤川次郎さん、鈴木光司さん、柏田道夫さん、吉野万里子さん、内館牧子さん等など枚挙に暇ないくらい出身の方がたくさんいらっしゃいますし、ライトノベルでも、たくさんの方が活躍されていて、今やシナリオ・センター は、小説家の学校に鞍替えするの?と言われてしまうほどです。(笑)
シナリオ作りも小説作りも
シナリオを教えているのに、何故小説家が?と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
物語作りの技術は同じなのですね。ただ唯一違うのは、小説家は、ご自分の文体が必要だというくらいです。
葛藤、対立、相克はもちろん同じですし、基本技術であるリトマス法やカットバック、シャレードだって使いこなしましょう。
特に最近ではライターズバンクに、ライトノベルや小説のオファーが増えています。(最近の活躍状況はHPで)
というのも、シナリオライターが描く小説は、読んでいて想像しやすい、映像が浮かびやすいので、読者がとっつきやすいのだそうです。
構成がしっかりできているという強みもありますが、もうひとつはディテール、見せ方、読ませ方がうまいというのがシナリオライターの小説の評判です。
読んでいると確かに!です。ちょっとチャライ本もありますが(笑)エンタテイメント小説はお任せです。
シナリオは、ドラマ、映画だけでなく色々なジャンルへの可能性があるのです。