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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

戦争を知らないことは、平和を知らないことでもあった

「STAR SAND~星砂物語~」8/4~8/10 渋谷ユーロライブ

南極と北極

シナリオ・センター代表の小林です。暑い、眠い、だるい、いの字がいっぱいでてきてしまうつらい夏です。気つけのように熱いブラックコーヒーを何杯も飲みつつ、九州を想い、軟弱な自分を責めています。

暑いときは涼しいところにでかける、出かけられなければ近間によさそうなところを探す、想像力をめぐらす・・・色々な選択肢はありますが、この企画は、さほどお金もかからず、遠くもなく・・・(笑)究極といえるかもしれません。
出身ライターの白石茂樹さんが企画構成された「南極・北極展」
ね、タイトルだけでも涼しい気分になりますよね。
玉川高島屋S・C(二子玉川下車すぐ) 7月22日から8月16日(10:00~19:00)まで開催です。

昭和基地開設60周年記念の催しで、しかもしかも、なんと南極のマイナス50度のブリザートを体験できるというのですから、「冷えっ冷えっ!」になること請け合いです。(笑)
南極といえばペンギン、北極にはいないのですよね?北極と言えば巨大白熊(ホッキョククマ)、大きなクマさんが出迎えてくれるそうです。(あまりにも単純?)

先日でしたか、南極の巨大生物のスペシャル番組をNHKで拝見しましたが、初めての深海調査とかで、まあ次から次へとみたこともない巨大生物がでてきて、ベテランの科学者たちが子供のようにはしゃいでいる姿が印象的でした。
未知のことってたくさんあるのですね。
何故、南極の深海には巨大生物がいるのか・・・南極・北極を知ることは地球、宇宙の秘密をすることにもつながるそうです。
温暖化が叫ばれている昨今、地球の究極、底とてっぺんを知ることで、命の大切さや将来のことを考えるきっかけになりそうです。
楽しみながら勉強になる。お子様がいらっしゃる方は、夏休みの自由研究にもいかがでしょう。

殺さないことは臆病だった。戦わないことは卑怯だった。平和を願うことは危険だった。

夏だからこそ、みていただきたいものがあります。
「STAR SAND~星砂物語~」8/4~8/10 渋谷ユーロライブ こちらはちょっと硬派です。
 米国出身のオーストラリア作家・翻訳家で、東工大名誉教授のロジャー・パルバースさん脚本・監督の作品です。

パルバースさんは、20015年、太平洋戦争時の沖縄を描いた「STAR SAND~星砂物語~」を日本語で文學界に発表、単行本に上梓され、話題となりました。
そして、多くの人に見てもらいたいと、パルバースさんは、ご自分の原作を脚本・監督され、この8月公開の運びとなりました。

「殺さないことは、臆病だった。戦わないことは卑怯だった。平和を願うことは、危険だった。」
1945年、沖縄。
太平洋戦争の真最中であるにも関わらず、敵を殺そうとしない臆病な米兵と同じく敵と戦おうとしない卑怯な日本兵。
そんな2人の脱走兵を、数日間にわたって見守り、その後生涯忘れなかった女性。
その女性の日記を読み、なにごとかを考えていく現代の女子大生。
4人の登場人物を軸に、それぞれが生きる1945年の沖縄と2016年の東京を往還しつつ語られていきます。

「戦争を知らないことは、平和を知らないことでもあった」というキャッチコピーは、戦争を知らない子供たちである私たちへの痛烈なメッセージです。
美しい沖縄、そこで何が起こったのか。暑い8月に、何が動いたのか。
私たち戦争を知らない者こそ、過去をしっかりと俯瞰で、過去から逃げることなくとことん見つめることが、心ならずも死んでいった、平和の礎になったと言われる方々の想いを汲むことだと私は思っています。
何かときな臭い今だからこそ、戦争とは何か、戦うということはどういうことか、平和とは何を意味するのか、様々なものを見聞きし、自分自身の頭で心で想像し、想いをめぐらしていきたいものです。

「STAR SAND~星砂物語~」チケット、シナリオ・センター価格で1800円のところ1200円で事務局で販売しています。奮ってご覧ください。

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