青山アンデルセン
シナリオ・センター代表の小林です。青山アンデルセンが今月末に閉店することがニュースになっていました。
青山アンデルセンは、1970年創立。シナリオ・センターと同じ生まれ年なのです。
20数年前、シナリオ・センターは、今と反対側、246(青山通り)を渡った南青山にあり、アンデルセンは目と鼻の先でした。創設者の新井や後藤所長とよくモーニングを食べにいったものです。
新井も後藤も、アンデルセンのオムレツがお気に入りでした。
その頃、デニッシュなんて言葉は、まったく知られてなくて、菓子パンといっていました。
アンデルセンでデニッシュを買って食べると、ちょっとおしゃれな気分を味わえたものです。
差し入れなどにお持ちすると「こんな高級な珍しいものを」と大変喜ばれたものでした。
ほんの少し前のような気がしますが、もう50年近く立っているのですね。
ちなみに、出身ライターの柏原寛司さんは、ダークチェリーが大好物でいらっしゃいます。もう、おいでいただいた時に、召し上がっていただけないのかと思うと悲しいです。
別れのセリフ
朝ドラ「ひよっこ」を見ていると、ノスタルジックな気分になります。
東京オリンピックの時に主役のみね子は、高校を卒業して茨城から上京してくるので、ちょっと年上ですし、東京生まれの私とは育ち方も違うかと思いますが、時代感覚はとてもよくわかります。
特に赤坂界隈はよく知っているところでもあるので、すずふり亭のメニューを見ていると、津つ井?東洋軒?ちょっと違うかなとか、甘味屋さんは、相模屋?赤坂青野?雪華堂?松月?などどこをモデルにしているのかなあとか、子供の頃味わったお店が次々と浮かびます。
視聴率もよいので、若い方にもたくさんファンがいらっしゃるようですが、年代の違う方はどのように見ていらっしゃるのでしょうか。
今日の圧巻は、みね子の島谷君への別れのセリフ、みね子『親不孝な人は嫌いです』
岡田さんのセリフのうまさは定評があるのですが、キャラクターがしっかりできているからこそ、シャレードを効かせているからこそ。
島谷君、金持ちであることを恥じるなかなかの好青年で、みね子を想う気持ちも痛いほどわかりますが、生まれから来る甘さがにじみ出てしまう本日でした。
その日に、みね子が20歳の誕生日になるという設定は最高でした。
15分でここまでドラマチックに盛り上げられるのですね。有働さんウルウルしていました。ちなみにネットでは月曜日から悲しい気分にさせないでという投書が多かったそうです。(笑)
シナリオ作家養成講座でも「別れのセリフ」の実習があります。
ポイントは、「ひよっこ」でわかりますね。キャラの設定、シャレードです。
ポスト岡田惠和を目指してみてください。