子どもと大人
シナリオ・センター代表の小林です。なんだか今までがあまりに暑すぎたので、すっかり夏の真っ盛りの気分だったのですが、ふと気がついたらまだ8月にもなっていないのでした。
盛夏はこれから・・・え~っ!
夏の真っ盛り8月1日から2日間、鎌倉市川喜多映画記念館主催「子どもシナリオ・映画教室2017」が始まります。
毎年大人気企画で、定員の倍以上の応募があり、参加者(小学校4・5・6年生・鎌倉在住・在学対象)は抽選になります。
なにしろ、小学生が自分でシナリオを描いて、仲間と力を合わせて映画を1本撮るというのですから、誰でもちょっとやってみたくなりますね。
小学生は、想像力が溢れるほどあります。
だから、シナリオを描くのなんて、要領さえつかんでしまえば、どんどん描けちゃうんです。
大人が難しいと思ってしまうのは、ストーリーが浮かばない、考えられるだろうかと悩むからです。
ストーリーは考えません。
登場人物のキャラクターを考える。登場人物を困らせる。
これだけ・・・簡単でしょ。え、え~っ?ですよね。
小学生は、この2点をお教えするだけで、葛藤のあるドラマを描きます。
これが、歳を重ねるほど、頭が固くなるのでしょうか、想像力が減少するのでしょうか、枠にとらわれた、固定観念にとらわれたつまらない大人になっちゃうんです。
このまま、想像の翼を大きく広げて、羽ばたいてほしい。
記録も記憶のないつまらない大人が妨害しないことを心から祈るばかりです。
ラブロマンスで暑い夏を楽しむ
出身ライターの神埼たわさんが、お子様の受験のためにちょっとお休みされていましたが、1年ぶりに書かれました。
「奥さまはバージンなボディガード」(エバーロマンス刊)
「嘘つきな恋愛事情たち」「どうしても泣きたくなる恋」とエバーロマンス3冊目となります。
ちょっとエッチなドキドキするラブロマンス、女性ならこんな恋をしてみたい・・・毎回そんなことを読者に思わせる本を書かれている神埼さん。
今回は、26歳にしてバージンのキス経験もない夏実の、殺人予告の脅迫状が届いた人気のイケメンミステリー作家藤堂とのちょっと奇妙なラブロマンス。
藤堂のボディガードを依頼され、仕方なく住み込みで藤堂の暮らす高級マンションへ。ところがボディガードというより妻役を演じるよう命じられます。
さて、殺人予告は誰が、何故妻役を演じなければならないのか・・・本著は、ミステリーでありながら、キス経験もない夏実が、藤堂にキスされるところからはじまります。「俺からのキスを嫌がる女がどこにいる」おいおいと最初から突っ込みながら、さてさてどんな展開が待っているのでしょう?
神埼さんの構成はいつも巧みで、どんどん読ませてしまう力を持っています。
読者がすーっと感情移入してしまうキャラクターの作り方もうまく、憧れ性と共通性を実に上手に使われるのです。
その上、なんといっても絶妙にエッチなシーンを織り込んで、登場人物へ気持ちを重ねてドキドキワクワクさを増幅させます。
次の4作目はどんな形で描かれるのでしょうか。
この夏、エアコンの効いた涼しいお部屋で、夏実となって、イケメンミステリー作家と熱いラブロマンスを楽しみませんか。