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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

小説を書く~ものを描くということの本質は皆同じ~

終わる世界でキミに恋する~星空の贈りもの~

星砂のご縁 監督&柏田講師トークイベント

シナリオ・センター代表の小林です。10日からシナリオ・センターは夏休みに入るので、なんだか事務局全員がバタバタしています。
休みがあるのは嬉しいけれど、その前後のことを思うと、ちょっとしんどい気分の事務局です。
でも、緩急があることって案外大事じゃないかなと思います。
突っ走るだけでも、ゆっくりしているだけでもダメで、そのバランスのさじ加減が、人生を面白くする決め手でしょうか。

今夜は、「STAR SAND」を観に行きます。
昨日は、杉原憲明さん脚本の「望郷」を観てきました。湊かなえさんの原作をとてもよく表現されていて、9月公開ですが、その時はたくさんの方に見ていただきたいと思いました。
今日観る「STAR SAND」、昨日の試写をみた映画美学校の試写室の2階、ユーロライブで上映です。
2日も続けて同じビルに行くっていうのもなにかのご縁でしょうか。(笑)
上映後、センター講師柏田道夫とロジャー監督のトークイベントもあります。皆さんもいかがでしょう。

終わる世界でキミに恋する~星空の贈りもの~

なんとおふたりからジュニア小説をいただきました。
一冊は「終わる世界でキミに恋する~星空の贈り物~」(小学館ジュニア文庫刊)
作家集団の新倉なつきさんが書かれました。
漫画「セカキミ」をノベライズされたもので、「キミは宙のすべて」シリーズは4作あり、1年ご無沙汰の新刊となりました。

主人公岬が、余命1年の身体で5歳の時亡くなったと言われる父親の秘密を探るために転校します。
そこには魔王と言われる暴君のイケメンの男の子がいるのですが、暴君の行動をおかしいと指摘する岬に魔王レイは、好意をいだき始めるのです。が・・・。
ちょっと胸キュンの青春ドラマあり、老人や町の人と交流を広める岬たちの奮闘ぶりなど、どうなるのとついつい先を読みたくなります。
ジュニア文庫ですが、大人も楽しめるお話づくりとなっています。
漫画とまた一味違ったジュニア小説をお楽しみ下さい。

13歳は怖い~~!!

もう一つのジュニア小説は、こちらは、キャア~!!こわ~い!私の苦手のホラーでした。(笑)
「13歳は怖い」(講談社青い鳥文庫刊)短編集の5作の中の「やっと会えたね」 作家集団の辻みゆきさんが書かれました。

「13歳になるとあなたの身にも恐ろしい出来事が~」というキャッチに、とっくに13歳は過ぎた私ですが、ドキドキ拝読しました。
ホラーなので種明かしというか、こうきたか、というのを書くのはなんなので書きません。
「やっと会えたね」は、中学生の陽菜がイケメンの先輩冬馬から声をかけられ、付き合いだすところから始まります。これだけ言っておきます。
もう、13歳じゃないけれど怖いです。
どの話も怖いですが、辻さんの作品は、しっかりとした構成で、どんどん怖くしていくのが、マジうまい。マジ嫌だ。(笑)
ジュニア小説とは思えない怖さをぜひともお楽しみ下さい。

ふたつのジュニア小説を読ませていただいて気がついたことは、振り仮名が振ってあるかどうかの違いで、内容は大人向けも変わらないということ。
もちろん、ジュニアにわかりやすくというのはありますが、大人も十分楽しめる。
小説を目指す方は、誰にむけて、どう書けばということを学ぶためにも、ジュニア文庫も読まれるとよいと思います。
ものすごく的確ですから。
ついでながら、今の子供たちは侮れません。「子供だから」は通じません。
夏休み、小説志向の方は、ジュニアに向けて短編を書かれてみてはいかがでしょう。
誰に向けて書くか・・・案外の難しさに呻吟するかもしれません。
テーマが決まったら、小説もキャラクターがお話を動かします。

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