みんなに集ってほしい図書館
シナリオ・センター代表の小林です。先週土曜日は、新宿区立下落合図書館で「超入門シナリオ講座」を行いました。
図書館のご希望では、中高生を中心にやりたいねというお話だったのですが、ふたを開けてみたら、中高年が中心に・・・なるほど高齢者社会だと、深く感じ入りました。(笑)
老若男女の講座は和気藹々で、シナリオを見せ合うことで、講座内のコミュニケーションはすごくなごみ、館長さんもびっくりされながら、とても喜んでくださいました。
この下落合図書館は、高田馬場から5~6分のところにあり、区民とのコミュニティにしたいというコンセプトから、設備も使い方も今までにない画期的な図書館です。
地域のみなさんが気軽に立ち寄り交流できるようにとテラスと一体となったオープンライブラリーや、高齢者や聴覚障害の方が講演会や映画などの音声を聴き取りやすくするための「磁気ループシステム」の導入、タッチパネルの閲覧席管理システムや、神田川に生息する(神田川沿いなのです)生き物を観察できる「ビオトープ」など、地域の方々とのふれあいを考えて、様々な工夫を凝らしています。
その一環として、「シナリオ講座」も開講されました。
シナリオをご存じない方にも親しんでいただけたらと言うことで、超入門、シナリオってどんなものかというところから始まりながら、2回4時間の講義と実作で、受講者全員にシナリオを描いてもらいました。
まさか、シナリオを描けるとは思わなかった・・・みなさん、ご自分がシナリオを描けると思っていらっしゃらなかったようで、ご自分自身の可能性をとても楽しんでいただけたようです。
図書館も色々な利用法があるのですね。
映画「じんじん」にまた心がじんじんされそう
久々に出身ライターの坂上かつえさんがお顔を見せてくださいました。
年に何回かお電話でお話をさせていただいているのですが、いつもいつもおしゃべりが止まらず長電話になり・・・。今日はお目にかかっての長話になりました。(笑)
坂上かつえさんは、サスペンスの女王と言われていらっしゃいますが、坂上さんのサスペンスは一味違うので評判が高いのです。
坂上さんのサスペンスは、究極なところでは、殺人事件が出てこないこともあります。人間の心理を描くことを大切にしていらっしゃるからなのです。
そんな坂上さんが、あったかドラマ(こんな言い方があればですが)を描かれました。
映画「じんじん~其の二~」
其の二と言うように其の一があり、坂上さんのシナリオは、映画なのに評判がよくシリーズになってしまいました。
主人公は大道芸人の立石銀三郎。あちこちで若者たちと出会い、人としての生き方をさりげなく伝えていきます。
1回目は「絵本の里」北海道剣淵町で、頑なな気持ちの女子学生との出会い。絵本を通してやさしい気持ちになれました。
今回は、神奈川県の「名水の里」秦野市を舞台に、森を舞台に人との絆が描かれています。
もちろん、ここでも絵本が人々をつないでいきます。
其の一では、絵本作家あべ弘士さん絵・ドリアン助川さん作「クロコダイルとイルカ」が。
其の二では、あべ弘士さん描き下ろし「雲をつかむはなし」がドラマの鍵を握ります。
大人も子供も楽しめる心温まる映画を夏休み最後にお出かけになりませんか。
8月27日からシネマート新宿で特別上映。9月2日より全国順次公開となります。