日本中の子どもたちへ
シナリオ・センター代表の小林です。沖縄で暮らしていらっしゃる出身ライターの上杉京子さんがいらっしゃいました。
沖縄で、「子どもシナリオ映画教室」をご一緒に開催しようと色々なところに働きかけています。
上杉さんは「一億人のシナリオプロジェクト。」を応援してくださっており、シナリオを日本中の子どもたちに描いてもらいたいと願ってくださっています。
シナリオ・センターでは、東京を中心に、神奈川・千葉など関東地区、高知などで行ってきましたが、沖縄は初めて。沖縄でも子どもたちにシナリオを楽しんでもらいたいです。
子どものシナリオ教室は、東京の小学校はレギュラーでやらせていただいていますが、地方にはなかなかお邪魔できません。ご希望の学校がございましたら出前授業をいたしますので、お声かけくださいね。
シナリオを描くことで、自分の想いや考えを伝えること、相手や周りの人々のことを想像することが自然とできるのです。
子どもたちの想像力を大切に、子どもシナリオ、応援してください。
夏休みも終わりましたが、2学期が始まる直前直後に自殺する子供たちが多いということで、「いきたくなければ、学校へ行かなくてもいいんだよ」キャンペーンを子供支援のいくつかの団体が行っていました。
多くの文化人の方々も呼びかけをするなど、子供の自殺防止には多くの方が心配しています。
文科省も、「生徒の動向に注意するように」と学校に呼びかけているそうです。
私自身、息子は小学生の時、娘は高校生の時不登校になりました。
電信柱にすがりつく息子の手を引っ剥がして無理やり学校へ。毎日連れて行ってもすぐに帰ってきてしまう娘を叱責し続けた過去を持っている私は、学校へ行かせることの無意味さを身を以て感じています。
学校へ行くことが正解ではなく、学べるところはどこにでもたくさんあることを、親が信じるべきでした。本当にすまないことを、つまらない選択をしたと思っています。
ありがたいことに自殺されることなく今は元気に楽しんで生きてくれていますが。
偉そうですが・・・。
子どもたちにシナリオを描いてもらうようになって、10年近くになりますが、毎回子どもたちと出会うたびに、子どもは大人が思っているより子どもではないのだと感じます。
小学校1、2年生の子どもが、ちゃんとシナリオの中で葛藤を描きます。対立を描きます。
子どもは子どもなりに葛藤しています。
子どもだからまだなにもわからないと思ってはいけないのです。
固定観念を捨てて、上から目線ではなく、対等な目線で話をしようと心がけるのですが、大人目線でついついみてしまってなかなか難しいです。
人間ができていないとしみじみ思う瞬間です。大人の方が学ばなければいけないことがたくさんあります。
描いていただいたシナリオを読むと、子どもの気持ちがよくわかります。
この伸びやかな芽を、想像力をいつまでも保ってもらえるようにしたいと心から願います。
保護者の方も、ご自分のお子さんが描かれたシナリオを読むと、本当にびっくりされます。
「まさか、うちの子が、こんなに描けるなんて!こんなこと描くなんて!」
でも、ほとんどの方がその場限りです。自分の子どもの素晴らしさを忘れてしまいます。
基本、保護者は否定から入りますから。(笑)
なので、保護者の方々に「お子さんは素晴らしい想像力を持っています。壊さないように育ててください」などと言わずもがなのことを偉そうに言ったりしてしまいます。
育てられなくてもいい、でも、摘まないでほしい。そのまま自然に伸びるさまを見届けられる度量を大人が持って欲しいと思うのです。
保護者のみならず、社会全体で、子どもを見守っていけたらと。 いつもいつも同じことを言っていますが、「人は皆違う」、人と違っていいのだということをこどもたちに伝えていきたいです。
「人は皆違う」ということを体現化できるのはシナリオだと信じています。