キャラクターならではのト書やセリフがシーンを面白くする
こんにちは、エンゼル浅田です。あなたのシナリオをパラダイスに導きます。
イメージしてみてください。まったく同じストーリーで3人の人がシナリオを書いたとします。
3人とも同じように面白くなると思いますか?
たぶん、まったく同じストーリーだからといって同じようには面白くなりません。より面白いシナリオと、中くらいのシナリオと、より面白くないシナリオができるはずです。
まったく同じストーリーなのに、この差は何なの?
それは、シーンの面白さです。
まったく同じストーリーでも、シーンが面白いと面白いシナリオに、シーンがつまらないとつまらないシナリオになるわけです。
ところで、面白いストーリーって、なかなか浮かびませんよねえ。
自分だけが面白いと思ってるのはダメですよ。人にも面白いと思ってもらわないと。
人にも面白いと思ってもらえるストーリーを考えるのは本当に至難の業です。
実際、ストーリーだけでいうと、ありきたりでつまらない題材や設定、展開は時々ありますが、図抜けて面白いストーリーなんて、めったにありません。
それでも、少しでも面白いストーリーを考えようとすることは、もちろん悪いことではありません。
今までにない新鮮な題材、ありきたりでない設定、パターンでない展開…でも、面白いストーリーを一生懸命考えたからといって、すご~く面白くなるかというと、大してなりません。
まあ、ちょっとぐらいは面白くなるかもしれませんが。いくらストーリーを考えてもなかなか面白いシナリオにならないというのが現実のようです。
じゃあ、どうすればいいの?
オススメは、ストーリーを面白くしようと考えるより、シーンを面白くすることを考えてみてください。
ストーリーに比べてシーンを面白くすると、見違えるようにシナリオが面白くなります。
しかも、たった一つのことを考えるだけでシーンを面白くすることができます。
その天国への扉の鍵こそがキャラクターです。
人物のキャラクターから考えて、普通の人はやらないけれど、このキャラクターならやりそうだなということをやらせるのです。
普通の人なら言わないけど、このキャラクターなら言いそうだなというセリフを言わせてみてください。
つまり、キャラクターならではの個性あふれるト書やセリフが、シーンを面白くするのです。