20枚シナリオって。
シナリオ・センター代表の小林です。すっかり秋です。
そろそろ、秋のドラマも動き出しますね。今は特番ばかりで、同じ芸人さんたちばかりで、何を見ても同じようで面白くありません。
心揺さぶられるようなドラマがみたーいです。
観客を楽しませるシナリオはどうやって創ればいいのか、その技術を実際に創りながら身につけていただくという画期的な講座が行われます。
「20枚シナリオから長編を紡ぐための実践ワークショップ 観客を楽しませる長編シナリオワークショップ講座」
なが~~~~いタイトルですね。(笑)
ちょっと時間もなが~~~くかけて、じっくり10月から12月までの講座です。
といってもおうちで描く時間も含まれているので、実際には7回の出席となります。
毎週20枚シナリオをひたすら描いているのは何故でしょうか。
ショートシナリオを書いているわけではありません。長篇を書くためです。
20枚シナリオはディテールを学ぶための手法です。
ディテール、シーンをしっかり描く、その積み重ねこそが長編を書く力になっていくのです。
長編から入ると、ストーリーばかりに気を取られて、つまらないシナリオになってしまいます。
映像は見せるものですから、心に焼きつくシーンを描かなければ、上手いシナリオとは言えません。
キャラクターがどのように動き、どのように考え、想うことで、どんな展開になっていくのか、ストーリーありきではなく、キャラクターありきで描いていけば、必然、シーンをきちっと描けるようになるのです。
観客を楽しませる長編シナリオワークショップ講座
今回の長編ワークショップ講座は、講義はポイントをしっかりお伝えする以外は、必要最小限に絞り、時間の多くを「書く」「読む」「考える」「直す」実際の作業に時間を費やします。
物語の種をブレスとすることから始め、その種を「あーだこーだ」と検討します。 その種に、必要なキャラクター、エピソード、障害(ストラッグル)それらのバリエーションを加えて、短いプロットにします。
短いプロットを「あーだこーだ」とグループでさらに検討。
またまたプロデューサーが首を縦に振ってくれるようなものなのか、さらにさらに検討して・・・。 ここで一番大事なことは、グループで検討することです。
面白くなる話なのか、視聴に耐えられるものができるのか、できないとしたら何が原因なのか・・・。
そう、色々な人の意見を聴くことで客観的に自分の作ったものを観ることができる、一番大切なことです。
「観客が楽しめるシナリオ」と一言でいっても、色々な人がみるわけですから、色々な人にどう見せていくかが一番問題で、そう簡単ではないのです。
自分が良いと思うものが他人がいいと思うかどうか、そこですね。
だとしたら、どうみせるか、どう表現するのかです。
こういう段階を踏んで、長編シナリオに挑戦していただくわけです。
まだ長篇を書かれたことのない方、20枚シナリオからどうやって長編にしていけばいいのかわからない方、コンクールに挑戦してもイマイチの結果の方、どなたでも参加できます。
ひとつひとつ段階を踏んで、実際に書いていくことで、どなたも長編が創れます。
作り方の段取りができると、発想の仕方が変わります。お試しください。