シナリオ作家養成講座
シナリオ・センター代表の小林です。131期シナリオ作家養成講座の直前説明会を終え、今日は参加された皆様へ、ご質問のお返事をお送りしています。
来週から始まる131期シナリオ作家養成講座は、柏田が担当です。
説明会でお訊きすると、最近は小説を書きたい方が3割以上を占めます。先週の大阪校では5割に達しました。
小説を書きたい方がこんなにたくさんいらっしゃるのに、本が売れないというのはどういうことなのかなあと思いながら(笑)、書きたい方がたくさんいらっしゃるのは嬉しいことです。
柏田は、映画・テレビシナリオも小説も書きますので、もちろんお教えする内容はシナリオの技術ですけれど、ご質問や飲み会などの時に色々お訊きになられるとよいかと思います。
そうそう、大阪校のシナリオ作家養成講座にも11月にお伺いしますから、大阪校の受講生の皆様もお楽しみにしてください。人物の描き方を2週にわたってバッチリお教えします。
シナリオと小説
小説とシナリオが何が違うのかというと、文章表現か映像表現、表現方法が違うだけであって、根本の物語作りは一緒なのですね。
だから、シナリオ・センターからたくさんの小説家も輩出しているわけで。
作家集団で、皆に聞かせて作りあげた、だからペラ20枚ごとに怖いと言われる伝説の鈴木光司さんの「リング」。
作家集団の時に「幸福な朝食」で日本推理サスペンス大賞を受賞された直木賞作家乃南アサさん。
柚木麻子さんは、柏田と同様「オール読物新人賞」を受賞されて小説家デュー・・・みんなシナリオを学ばれていらっしゃるのです。
赤川次郎さん、吉野万里子さん、大山淳子さん、土橋章宏さん、原田ひ香さん、森美樹さん、美輪和音さんetcetc
おかげさまで、ライターズバンクにも小説、ラノべ、児童文学、電子書籍などのオファーをいただくようになりました。
先輩たちのお蔭ですね。ありがたいことです。
編集者の方がおっしゃるには、シナリオを描いている人は描写が上手く、文章から映像が立ち上ってくる、イメージしやすいものを書かれると。
確かに、私の大嫌いなホラーをお書きになる美輪和音さんの小説は、本当に読むのが怖くっていやでした。
後ろに誰かが良そうな気がして・・・映像が浮かんじゃうんですね。
鈴木さんの「リング」の時もそうでした。
純文学のように文章に作家性の出るものは難しいかもしれませんが(原田ひ香さんはすばる文学新人賞をとられましたけれど)、エンタテイメント系の小説はうまく書けるのは当たり前かなとも思います。
最近では「講談社児童文学新人賞」を大阪校の谷口雅美さんが受賞されました。
谷口雅美さんはライターズバンクへきたお仕事「99の涙」(リンダブックス刊)など短編をたくさん書いていらっしゃいました。
書き続けることは必ず実るのですね。おめでとうございます。
シナリオを学んで小説を書くことは、小説だけの勉強をされるよりもより大きな効果が生まれるような気がします。
見せる小説、今望まれている小説は、シナリオの技術から生まれてきます。