menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ドキドキ

みんな違うキャラクターだから面白かった「ひよっこ」

シナリオ発想で豊かな心を

シナリオ・センター代表の小林です。131期シナリオ作家養成講座の開講日です。
開講の日は、いつも緊張します。 私は、どこでも緊張しない、誰とでもすぐ仲良くなれる自信家だと思われている節があるのですが(笑)、そんなことはまったくありません。ノミの心臓、コワいコワいで、初めての人に会うときはドキドキしてしまう、これっぽっちも自分を信じられない小心者です。
でも、シナリオ・センターの中で、私が蚤の心臓しか持っていないと思われないのは、たぶんシナリオに関してだけは信念があるから、強く見えるのかもしれません。私の中で唯一信念を持って語ることができるのが「シナリオの技術」なのです。
といっても、私が創ったわけではなく、新井一の受け売りなのですけれどね。(笑)
でも、そのおかげで、今日も新しい出会いに緊張しながらもワクワクしています。

新井一が「一億総シナリオライター化」を願って設立したシナリオの学校、シナリオ・センターのミッションは「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」です。
新井一が、私に教えてくれたこと、遺してくれたことは、「人は皆違う」ということに思いを馳せることです。
「人は皆違う」ことを根底にしっかりと持っていれば、ドラマだけでなく、日常の人間関係も大きく広がっていく、変わっていきます。
新井は、シナリオを通して「人は皆違う、それがいいのだ」ということをお伝えしたいと思って「一億総シナリオライター化」を目指していたのです。

シナリオを描くと人間として一番大事なこと「人は皆違う」ことが如実にわかるからです。
どんな表現方法よりも、わかりやすく、かつ子供でも描けるシナリオ形式ですから、子どもからお年寄りまで幅広く、そう日本中の人がわかりやすく、とてもやりやすいのがシナリオなのです。
「人は皆違う」ことが当たり前だと理解できれば、自分の考え想いと違う人の話を聴かないとか、排除してしまうとかはありえませんからね。
相手のことを思うばかりに忖度しすぎてもまずいようですが・・・(笑)
折しも、日本の将来が左右される選挙があります。
新井一のシナリオ的発想で、自分の考え、想いをしっかり持って、これからの日本をどう生きていくか、託せる人に、託せる人がいなければ変えていける様に、投票していきましょう。

人間を描く

ストーリーが23通りしかないにもかかわらず、ドラマが生まれるのは、やはり「人は皆違う」からです。
みんなが同じだったら、葛藤も対立も相剋もでてこないわけですから、誰もがロボットみたいになっちゃいますよね。
ドラマとは人間を描くことですから、その主人公や登場人物がどのように考え、想い、どのように動き、どのようにぶつかり合い、生きていくのかを作っていくわけです。
それは、ラブストーリーでもサスペンスでもSFでも時代劇でも変りません。
色々な人物を作って、楽しんで、色々な物語を描いてください。
何度も申し上げていますが、人はみんな違うんだということを前提にしないとドラマは生まれないのです。
これは日常生活でも、全く同じですよね。
みんな違って、みんないい。(金子みすず)

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ