最優秀作は北辻類さんの『小正月』
8月近畿地区「47行の物語~47都道府県シナリオコンクール~」の最優秀作は北辻類さんの『小正月』。
今回の受賞作は、今年5月に開講した130期作家養成講座受講中に北辻さんが書いたもの。このコンクールで基礎講座の受講生が最優秀作に選ばれたのは今回が初となります。
「ただただビックリ…。コンクールに応募したのも、もちろん賞を頂くのも初めてで…」と緊張・恐縮する北辻さん。講座担当の浅田直亮講師はこの笑顔★
北辻さん、研修科ゼミでも頑張ってくださいね!
脚本はいいうまでもなく、映像が浮かぶかどうか
近畿地区の最終審査を担当して頂いた出身ライター・森下直さんは最終審査評で、
「脚本はいいうまでもなく、映像が浮かぶかどうか。その映像が、どんな心情を観客や視聴者に伝えているか、が大切。これは“行間の深み”という言い方をしたりします。(中略)『小正月』は行間が深く、親子の情愛を、小豆粥、沢庵の刻み、積雪で描写し、ちゃんとこちらに伝わった筆力が秀逸」
――とコメントされています。
セリフではなく、映像で登場人物の心情を表す。
これが行間の深み。
アタマでは分かっていても、ついついセリフで伝えようとしちゃいませんか?
このコンクールも11月実施がラストとなります。
ぜひこのコンクールを利用して、行間の深み、練習してみてください。
「47行の物語~47都道府県シナリオコンクール~」最後となる今月11月は「ごはん×関東地区」。
締切は「11月25日(土)」です。
最優秀作以外の、最終審査候補作品はこちら【50音順】
なお、☆印の作品は、最優秀作品以外に森下さんが選んだ“上位作品”です。
・『始まりのお番菜』(岡野彩希さん)
・『やっぱりタコか、タコなんか』(梶佳織さん)
・『富貴ダシに在り』(斎部まり乃さん)
・『黒豆のこころ』(広富ひとみさん)
・『ふたりの時間』(水野祐三子さん)
☆『僕の気持ちを形にしたら』(三谷武史さん)
☆『肉吸いオバチャン』(宮崎和彦さん)
☆『うちのめはりずし』(森久里さん)
・『京のお出汁を味わって』(山崎智香子さん)
・『シカたなく、サヨナラ』(山久友さん)
☆『お好み定食』(横内治さん)
今回の最優秀作と最終審査評の詳細が、月刊シナリオ教室11月号(P36)に掲載されています。
ご覧いただき、コンクール最後の月間最優秀作を狙ってください。