47都道府県シナリオコンクール最終ダッシュ!
シナリオ・センター代表の小林です。東京は雨です。セーターも着ていない人からダウンの人まで、まだまだ冬支度になってはいませんが、確実に冬に向っています。
外苑のイチョウもどんどん色づいて、黄金色が濃くなってきました。
今月25日で、47都道府県シナリオコンクール「関東地区」で最終となります。
「関東関東と言ってもいささか広うござんす」から、最後の応募は、素敵なところをピックアップして、ピシッと決めてみたいものです。
東京は単独で募集したので、関東地区には入りませんのでご注意くださいね。
関東地区は、朝ドラ「ひよっこ」で一躍有名になった茨城を初め、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川です。 奮ってご応募ください。
来年には、47都道府県シナリオコンクール地区優秀作から最優秀作を決める楽しいイベントもご用意しています。
「シーンを描く」をテーマに1年間やってきたシナ(47)リオの年ももう終わります。
「シーンを描く」ことが、実際に描いて
みめて、おわかりいただけたかと思います。この力を長編へと活かしてください。
駄犬道中こんぴら埋蔵金
出身ライターの土橋章宏さんは、相変わらず八面六臂の御活躍ぶりです。
週刊ポスト連載の「駄犬道中こんぴら埋蔵金」(小学館刊) 駄犬道中シリーズ第2弾です。
ドラマを描き、映画を描き、小説を書き、講演もして、1秒ごとに動いているのではないかと(笑)思うくらいの活躍ぶりです。
土橋さん自体が「超高速!参勤交代」ならぬ「超高速書き手」ですから、どんどん取り組んでいらっしゃることができるのでしょう。
いまだに作家集団2クラスも在籍中ですが、さすがここのところはお休みです。
作家集団でも毎週書いてきた土橋さん、このエネルギーと課題で培った発想が今大きく花開いたのでしょう。
土橋さんをお手本に「ひたすら描く」ことを続けていきたいものです。
「「駄犬道中こんぴら埋蔵金」は、前回の「駄犬道中おかげ参り」の続編です。
お伊勢さんのおかげ参りを済ませて、辰五郎、沙夜、三吉、第三犬の翁丸の4人の一行がまたまた事件を起こしながら、今度は、辰五郎を捨てた父親を捜しに四国の金毘羅様へと向かいます。
旅の途中、辰五郎のガマの油売りの師匠から託された巻物には、鼠小僧次郎吉が隠した埋蔵金の在処が書かれていて、次から次へと刺客に襲われます。
しかも、沙夜のお腹には辰五郎の赤ちゃんが。
赤い金毘羅犬と定吉に助けられながら、色々な事情から博徒の父親と一世一代の花札勝負と、まあ、どこまでも事件が続きます。
私の大好きなただただ食べることだけが好きな甘ったれの怠け者代参犬の翁丸。
いつも逃げ足も速いのでバカ犬呼ばわりされていましたが、はじめて大奥の権威を揮うことができるシーンもあって、ちょっと嬉しかったです。
もう一匹の赤犬金太は忍犬なので、これはまたかっこいいのですね。
犬好きの私にとっては、お話はもちろんのこと、犬の活躍ぶりも楽しく読ませていただきました。
このお話も、映画になったらゼッタイいい。
4人のキャラクターは極め付きだし、犬という大きなポイントもあるし、ロードムービーに最適な小説です。