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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

描写とはなにか

市川森一賞授賞式での浜田秀哉さん

走りまくる師走

シナリオ・センター代表の小林です。今日で11月も終わります。もう12月です、明日から。師走・・・走ります、沖縄に。
私としては、今年最後のおでかけでしょうか。 初冬の沖縄は初めてなので、どうしたものかと・・・全く沖縄初めての田中、沖縄離島大好き新井と、那覇観光にはあまり役に立たない2人と一緒です。
でも、土曜日も日曜日朝10時から17時迄「子どもシナリオ・映画教室」ですから、国際通りで夜の飲みくらいでしょうか。 初めての田中には気の毒ですが、行って帰るという強行軍なので、飛行機の窓からでも楽しんでいただきましょう。(笑)
楽しいご報告は、来週5日となりますが、はじめての沖縄行状記を心待ちにしていただけると嬉しいです。
小学生でもユーチューバーがたくさんいて、監督などスタッフ志願が多いらしいので、これまたワクワクします。

シーンを描き切る

今日は「47都道府県シナリオコンクール~47行の物語 四国編~」の表彰に作家集団クラスにお邪魔しました。
おめでとうございます。
四国最優秀賞は「正しい帽子パンの食べ方」朱花かのこさんです。
月刊シナリオ教室12月号(11/28発売)に掲載されていますので、読んでみてください。
帽子パンは、高知の名物パンですね。私も高知工科大学へキャリアアップ研修の授業に通っていた時にいただきました。
メロンパンみたいな食感とかいうと、「まったく違うもんやき」と高知の方に怒られるのでしょうね。(笑)
審査員の浜田秀哉さんのメッセージ、うれしかったです。
47行の物語は、シーンを描くこと。
上位5人の作品が「巧み」とお褒めをいただき、かつ受賞作は頭一つ飛び出た職人芸のような巧みさ、「キャラクターの関係性や現状情が、説明なく描き切れていました」と最大限のお褒めをいただきました。
まさにシーンを描き切るというのはこういうことなのです。

新井一は「ドラマを考える10の法則」の中で、「説明でなく描写せよ!」と。
「ストーリーの進展や登場人物の心理状態を描写しようとすると、すぐにセリフで説明したくなります。ドラマにおける表現の武器は、人物と背景しかありませんが、それらを映像で描写していきたいものです」と言っています。
ラーメン屋で「うまい」というのは理屈で、丼のおつゆを全部飲み干してしまうのが感覚表現なのです。
理屈では心は打ちません。ドラマは心に響いてナンボですから。
「47都道府県シナリオコンクール~47行の物語」は、出身ライターの方々に最終審査をしていただいています。
 選んでいただいた作品は、どれもシーンを描き切っていて、説明ではなく感情に訴えている作品です。
出身ライターの方々は、実際にたくさん描いていらっしゃるからこそ、自然に当たり前におわかりになるのですね。
新井イズムが、ドラマ界にきちんと浸透しているという意味でも、嬉しい気持ちになります。
シーンを描き切って、視聴者の心を揺さぶるドラマを創る。
低迷しているドラマを盛り上げる方策は、ここにこそあると思うのですが。

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