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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

知らないことばかりだから、生きていける。

シナリオ・センター代表の小林です。長のお休みをいただきました。
気分も新たにさっぱりと、初夏の風も爽やかにといいたいところですが、なんと北風。寒い!!北海道は雪とか・・・初夏ですよね、今は。たしか? 
ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか?私は近辺をウロウロしつつ、テニスと仕事で、終ってしまった9日間でした。

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一番の遠出は、等々力渓谷。渓谷を歩きました。ご存知の方は、お笑いになるかと思いますが、東京の真ん中にある可愛い、だけどとっても癒される渓谷へいってきました。
場所は、世田谷、等々力。あの二子玉川から大井町線で二つ目の等々力駅にあります。しかも、入口は駅から2分。目と鼻の先。
私は、話は聴いていたけれど、そんなに期待していなかったんです。
なのに・・・です。まあ、めちゃくちゃパワースポット。古墳もあるし、横穴式のお墓もある、瀧もあるし、不動尊も、役の行者も・・・気持ちよく、おなかの中の黒いものを吐き出して、新鮮な空気を樹木からもらって、流れる水からパワーをもらって・・・。初夏の緑の中で、思いっきり深呼吸。いい時間を過ごせました。

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我が家の近所は、文学散歩のコースです。
犬の散歩がてら、ふらふらとあちらこちらを観て回って、自分の家の周りだけでも、色々な発見ができるものだと思いました。
案外、自分の家のまわりなんて、見回さないものですからね。
家の裏は(向こうからすると、うちが裏だけど・・・(笑))有島武郎一家が。里美惇、有島生馬兄弟に、武雄の息子、名優森雅之さんも住んでいらして(本当にいい男でした)、ちなみに森雅之さんの甥は私の幼馴染です。(関係ないけれど・・・)
塙保己一の和学講談所もあり、「めあきめくらに道をきき」といわれたところです。
泉鏡花、菊池寛、内田百閒、武者小路実篤、島崎藤村、武田麟太郎、幸田幸、坪内逍遥、国木田独歩、吉行淳之介、島木赤彦、与謝野晶子・鉄幹、画家の藤田嗣二、黒田清輝、etcetc。
シナリオ・センターの出身ライターじゃないけれど、枚挙に暇ないほど色々な方が住んでいらしたんですね。
この休みには、本や地図を片手に歩いていらっしゃる年配の方々とよくすれ違いました。その手にはなんと作家集団の新井講師の本をお持ちの方も。つい、嬉しくてお辞儀しちゃいました。(笑)
新井巌著の「番町・麹町 幻の文人町を歩く」(彩流社刊)をお読みになると、よくわかります。
住まいの跡には、簡単な説明が書いてあるプレートがあります。これも、実は新井が千代田区に申し入れてできたものなのです。
過去を知ることは、現在を見つめ、未来を考えること・・・創作はすべて、シナリオも同じですね。
ご自分の町を、ちょっと見回してみると新しい発見があるかもしれません。

この休みは、テニスコートと家の周りでほぼ終ってしまいましたが、まだまだ知らないところや知らないことだらけです。

「知らないことがたくさんあるから、生きていけるんだよ」と友人の言。なるほど!

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