群馬県中之条町の歴史ある「伊参スタジオ映画祭」
「月刊シナリオ教室」2月号が発行となりました。2月号も盛りだくさんの内容です。
掲載シナリオは、「伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2017」の受賞作のうち3編を掲載。樋口幸之助さん(元通信本科)の中編の部大賞『なれない二人』、村口知巳さん(元研修科)の短編の部大賞『あるいは、とても小さな戦争の音』、そして下小城愛紀さん(研修科所属)のスタッフ賞『リーマン・スキップ』。
併せて審査員の龍居由佳里さんと坂井昌三さんの講評も掲載。
伊参スタジオ映画祭は伊参スタジオ映画祭実行委員会の主催ですが、事務局は中之条町役場にあり、上毛新聞社と町役場と、その内外のボランティアスタッフによって、2001年から手作りで毎年開催されている歴史ある映画祭。会場となる伊参スタジオは、廃校となった木造建てのノスタルジックで趣のある町立中学校。ここを拠点として、幾つもの映画が生まれています。
応募は短編部門もあるので、長編はまだちょっと…という方も応募しやすいかと思います。
しかしながら他の映画シナリオコンクールと異なるのが、1年後の次の映画祭までに、大賞受賞者は受賞作品の映画を作ること、という部分。自分で監督しなくても、誰かに頼んで自分は何かしらの形で関わるだけでもよいのですが、初回から今まで、何と受賞者全員が映画を監督しています。
シナリオしか興味がない、という方も、一生に一度でいいから監督・演出をしてみることで、きっとたくさんのスキルや人とのつながりを身に付けることができるはず。
ということで今回は大賞のお二人がシナリオ・センターの元生徒さんでしたので、映像化に向けてただいま発動中です、頑張れ! 今後も注目したいところです。
山梨県北杜市から地方発コンクール誕生!
もうひとつの掲載シナリオは、1月号で結果発表をした「蛍のころの『水の山』映像祭第1回北杜市シナリオコンクール」。本号では受賞者の方々の「受賞のことば」と、有田哲也さんのグランプリ『虎をかぶりて、駆けてく』と山下真弓さんの準グランプリ『大好きな君に映画をみせたいんだ』の2作品を掲載。
グランプリ受賞作の方は、映像化に向けての直しが済み、製作に向けて動き出したところ。同映画は今年の7月1日に北杜市で開催される映像祭にてお披露目上映されます。ずっと通信講座で勉強をしていたという作者の有田さんからは、決定稿になるまでの直しがとても大変だったとお聞きしましたが、シナリオのスキルアップにつながるよい経験になったのでは?
インタビューはシナリオ界の伊達公子、吉田弥生さんが登場
出身ライターインタビューは、出産を機に長らく現場を離れていた吉田弥生さんが登場。1月に放送されたWOWOWプライムの連続ドラマW『春が来た』(全5話)を執筆しました。ブランクが長くても、その後のトレーニングで復活すれば、年齢というハードルを越えて再び活躍できる、という姿を見せてくれたのが、テニスの伊達公子選手でした。吉田さんも同じように、見事に現場に戻ってきました。
インタビューでは、どのようにトレーニングして、またきっかけをつかんで復活することができたのか、その辺りを詳しく伺っています。
公開講座採録は映画『望郷』のプロデューサー辻村さんと脚本家の杉原さん
公開講座採録ダイジェストTHEミソ帳倶楽部は昨年秋公開された映画『望郷』(原作:湊かなえ)のプロデューサー辻村和也さんと、シナリオライターの杉原憲明さんが登場。共にシナリオ・センター出身で同い年というお二人。彼らが次々に繰り出す熱いトークに、会場は圧倒された1時間半でしたが、誌上ではダイジェストでお届けしています。
「1億人のシナリオプロジェクト」はキッズシナリオ沖縄編
「1億人のシナリオ。」プロジェクト活動報告は、昨年の12月に沖縄の那覇で開催した「キッズシナリオin沖縄―沖縄映画製作体験編」の様子を、このプロジェクトのコーディ―ネーターを務めたシナリオ・センター事務局の田中和次朗と、出身ライターでもある上杉京子さんが伝えています。
「月刊シナリオ教室」は年間購読もできます
他にも情報満載の「月刊シナリオ教室」1月号は、1冊700円でシナリオ・センター事務局で販売中。毎月ご自宅まで雑誌が届く、「一の会(いちのかい)」のシステムもあります。郵送料込みで年間12冊で8500円とお得です。遠方の方はぜひご利用ください。
詳細はシナリオ・センター事務局にお電話頂くか、メール(scenario@scenario.co.jp)にてお問い合わせください。