堺へいこう
シナリオ・センター代表の小林です。3月は、昨年来小林家にとって鬼門のようで、お別ればかりが続きます。今年も兄の義理の母が雛祭りを待たずに亡くなり、おかげで雛祭りということをすっかりと忘れて過ごしてしまいました。
本日出社したら、机の上に男雛女雛がのっており、初めて思い出しました。どなたかが下さったようでありがとうございます。
でも、チロルチョコだったので、男雛からがぶりと食べちゃいました。(笑)
そういえば、昨年は3月に大阪へ行った際、帰りに堺により、お雛めぐりをしたことを思いだしました。
堺は千利休をはじめ粋人が栄えさせた町ですから、代々伝わるすばらしい雛人形をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。
町屋に展示された様々な時代の御雛様をみて歩く「堺七まちひな飾りめぐり」は、本当に圧巻でした。
町屋ならではの狭い階段をあがると、ほの暗いところにお雛様が浮かび上がる、古く懐かしい感じのする町屋に、さまざまな御雛様が飾られ、他人の家なのに、誰でもが寄せていただいて、御雛様をみせていただける、伝統がある街というのはこういうものだと感動したものでした。
今年も4月3日まで行われているそうです。
南海線「七道駅」徒歩5分、一度ご覧になってみてください。
ぐっとくるスピーチを
今日は、アカデミー賞の授賞式でした。
アメリカの役者さんたちはみんな喜びの表し方が絶品ですね。
作品賞は「シェイプ・オブ・ウオーター」
設定ももちろんですが、アカデミー賞最有力候補だった「スリー・ビルボード」もそうですが、キャラクターが素晴らしい。
キャラクターが素晴らしいとストーリーを追う面白さとしてではなく、感情へと訴えてくるので、観客がはまっていく、映画の中に入り込んでいくのです。学ぶべきものがたくさんあります。
「シェイプ・オブ・ウオーター」は作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞と4部門を受賞されましたが、日本アカデミー賞でも「三度目の殺人が」作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、助演男優賞、助演女優賞と6部門受賞されました。
福山ファンの私としては、主演の候補にも挙がっていなかったことも不満ですが(笑)、「ああ、荒野」の菅田将輝さんが主演男優賞を獲ったのもむべなるかなとも思いました。
菅田さんは、出身ライターのいずみ吉紘さん脚本の「帝一の國」でも、話題賞を受賞。
彼はあの若さで何でもこなせる役者さんですね。
是枝裕和監督は、作品賞・脚本賞・監督賞・編集賞と4つも受賞されて、3度目の殺人を超えた受賞?です。(つまらん!)
アカデミー賞の日本とアメリカの授賞式を拝見するたびに思うのですが、日本の役者さんもスピーチを頑張って欲しいです。
アメリカの役者さんたちは、ご自分の主張を持っていらっしゃる。 自分で考え、行動する力を持てることは、もちろん環境もあるかと思いますが、大切なことだと思うのです。
とはいえ、単に声高に自分の考えを主張するのではなく、とても上手にウイットに富みながら心に訴える言葉、行動を持っていらっしゃる。
他人を大切に思いながら自分の考え想いを伝えることができる人になりたいとアカデミー賞の受賞を見ながら、思いました。