女性って
シナリオ・センター代表の小林です。 瀬古選手以来31年ぶりの快挙川内優輝選手がボストンマラソンで初優勝。ゴルフの小平智選手は米ツアー初優勝、ボクシングの村田選手世界チャンピオン初防衛、大谷選手の活躍とか、世界を股にかけた嬉しいニュースがここ数日賑っているのに、なぜか国内は、モリカケはもちろんのこと、官僚のセクハラ疑惑、知事の女性問題、自衛官の国会議員への暴言と、日本はもうどうなっちゃったのと思わせられるろくでもないニュースばかり。
セクハラは結構難しい問題ですけれど、#MeToo報道がピュリツァー賞と世界中がこの問題と向かい合っているときに、向き合い方も知らない、向き合う気すら感じられないお粗末な精神構造しか持っていないお上に腹立ちを感じます。
日本は長いこと、女性蔑視の時代が続いてきました。
今は女性が活躍しているように見えますが、ほとんど変わらない、その傾向は綿々と続いています。
特に日本には、女性は蔭、常に男性の後ろに位置する者、男性に食べさせてもらう、依存する者、扶養者として扱われていますし、土俵問題もそうですけれど、穢れともされています。
だけど、すべての人は、穢れた女性から生まれているのですけれど・・・。
「もう子どもなんて産まない!」って女性全員が子供を産まなかったら・・・想像したこともないでしょう。そんなSF描いてみませんか。 (笑)
黒澤明を訪ねて
黒澤明監督没後20年を記念して、世界30ヶ国の黒澤映画ポスターが一堂に会します。
国立映画アーカイブ開館記念「展覧会 没以後20年旅する黒澤明」
4/17から9/23まで国立映画アーカイブ展示室で。(京橋駅下車徒歩1分)
最近、黒澤明をご存じない方が増えていてびっくりしています。しかも映画やシナリオに興味のある方々でもです。
黒澤明監督は、世界の映画界を席巻し、日本映画の高い芸術性を示すシンボル的存在です。
1998年のご逝去から20年経ちますが、今も変わらずその名は轟いています。
1951年、ヴェネチア国際映画祭で「羅生門」が金獅子賞を受賞して以来、世界中で黒澤明監督の映画は上映されてきました。
今回は、その世界中の黒澤映画のポスターの展示です。
イギリス、東ドイツ、イタリア、ポーランド、アルゼンチン、西ドイツ、タイ、キューバ、アメリカ等など30ヶ国のポスターです。 これのポスターを見ると、その国がどのように黒澤映画をとらえているか、とても面白いです。
同じものを、国が変わるとどう見方が変わるのかシナリオを描く上にも参考になります。
他人はどう見るのか、自分だけの想いにとらわれない俯瞰的な見方が大事です。
この半年間の展示中に、トークイベントもあります。
7月21日(土)「マンハッタンのKUROSAWA-アメリカの黒澤明事情-」平野共余子(映画史家・元ジャパン・ソサエティ映画部門ディレクター)
8月25日(土)「展示品-映画ポスター史の視点から」岡田秀則(国立映画アーカイブ主任研究員)
9月8日(土)「クロサワはどのように世界で発見されたのか?-展示資料の読み解き方」 槙田寿文(黒澤明研究家・本展出品者)
「故郷を温ねて新しきを知る」ことは、新しい発見を生みます。
世界を股にかけた映像表現の素晴らしさをぜひとも感じてください。