おなかいっぱい
シナリオ・センター代表の小林です。東京は梅雨っぽいです。ムシムシしているし、今にも曇り空から雨がこぼれそうだし・・・。
梅雨というと、天気だけではなく気分も身体も重い感じになるのに、その上、世の中全体がどんよりはっきりしなくて、いらいらはマックス。
すべてのダメ大人たちがスパッと責任とって、気持すっきり青空にしてほしいです。
ご本人たちだって、お腹にいっぱい嘘がたまって具合が悪くなっていらっしゃるのでは?
嘘の入れ物の許容量はそう大きくないと思いますよ。
嫌な話ばかりの世の中ですが、どんよりしていても始まらない。いい方向へ自分で持って行くようにしなくては。
創作のよさは、ものごとがネガティブでもポジティブに変えることができることです。
ひたすら正面ばかりを見るのではなく、ちょっと方向を変えて見てみると、見方がかわります。
ちょっと視点を変える、この「ちょっと」が創作の肝のような気がします。
ミソ帳倶楽部へ
6月12日のミソ帳倶楽部は、内館牧子さん原作の「終わった人」の映画を制作された近藤正岳プロデューサーと特別ゲストとして「あぶ刑事」で近藤プロデューサーと仲良しの柏原寛司さんがおいでくださいます。
「終わった人」は、定年後の男性のお話し。 私も原作を読ませていただいて、男は仕事がなくなると社会からはみ出した気分になるのだと可哀想に思いました。(笑)
女性はちょっと違う。仕事だけでなく家庭も社会に繋がっていることを知っているからでしょうか。
「終わった人」はもののみごとに男性の視点を変えてくれます。 ダンディな舘ひろしさんが演じるだけに、身につまされることも請け合い(笑)
ですが、男性の方はとっても勇気をもらえると思うし、視点を変えるとこんなに幸せな老後を暮らせることができるのだと実感できます。
内館さんの「ちょっと違う視点」を近藤プロデューサーがどのように料理されたのか、梅雨空をふっ飛ばすようなお話が聴けそうです。
特別ゲストにいらしてくださる先輩の柏原さんは、新人ライターを育ててくださっている近藤プロデューサーから、後輩のみなさんがデビューできるように、プロデューサーとの付き合い方とか何を望んでいるかを知る方法とか色々と訊き出してくださるそうです。
私たちがお訊きできないことも思いっきり聞き出してくださることでしょう。
柏原さんは、舘ひろしさん、近藤さんつながりで、「終わった人」の宣伝にも一役買ってくださっています。
いつも後輩を初め他人に対してとてもやさしく、まめに動かれるし、自分の仕事を後輩にどんどん振っちゃうし、新井一の映画ポスターは落としてくださるし、本当にありがたい方です。(笑)
柏原さんは、人としてとてもすてきな方ですが、この生き方が脚本家として成功されているのだなと思います。
他人のことを考えることは、創作の基本ですから。
私たちも、先輩を見習いたいものです。