被災地へ支援を
シナリオ・センター代表の小林です。一体日本はどうなっているのでしょうか。
西一帯は13府県が豪雨にみまわれ、死者はすでに100人を超え、行方不明の方も100人近くいらっしゃるとか。
大雨特別警報は解除されたようですが、避難されていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるし、まだまだ土砂崩れ、川の増水などの危険は去っていませんし、被害が増えないことをただただ祈るばかりです。
くれぐれもご無理なさらず、気をつけていただきたいです。
大変な今、山口の人気銘柄「獺祭」の蔵元水浸しの報を受けて、「獺祭」を高く売ろうとしたり、買い占めようとしたりする人がでてきています。
「獺祭」の蔵元旭酒造が「まだあるから大丈夫」と言う声明をわざわざ出すなど、災害で大変な時に、こんなことまで気を回させるとは本当に情けない限りです。
いつだってどさくさに紛れて大儲けをたくらむ人は後を絶ちません。
人間の欲には限りがありませんが、ちょっと立ち止まって、いつ自分にも起こるかもしれないと思って欲しい、これでいいのかと考えて欲しいです。
爆笑問題の太田光さんが、朝日新聞「仕事力」の中で「試せ、自分の物差しで」と題して、
「俺には俺の感上げたい物差しがあるんです。(略)若い人は考えようよ。自分に引き寄せて自らの課題として、時間がかかってもいいから、心の中をのぞきこんで、自分だったらこういう意見だけどな、てね。絡めとられない覚悟があると世の中が違って見えてくるよ」とおっしゃっています。
自分が何をしたいか、なにをすべきか、なにができるか、情報に惑わされずに自分の頭で心で考え、他人を想って欲しいです。
大層なことはできませんが、被害に合われた方へ少しでも支援をと思います。
まずはこの表参道シナリオ日記を読んでくださって、「いいね」を下さったら7月中の「いいね」人数分×100円の寄付をさせていただこうと思います。
また、シナリオ・センターの教室でも寄付を募って、少しでもお役立ていただきたいと思います。よろしくお力添えください。
創作も、生き方も・・・
「公募ガイド」8月号に、シナリオ・センターの浅田講師が「物語が盛り上がる方法を教えてください」という問いに4パージに渡って応えています。
サマーセミナーへ参加される方は予習として、参加されない方はテキストとしてちょっと読んで見てください。
シナリオ・センターが、口を酸っぱ~~~くしてお話ししていることですが、案外忘れがちなので、もう一度しっかりと頭に入れていただくと、シナリオを描くときに右往左往しないですむかと思います。
物語が盛り上がるのはなんといってもキャラクターに左右されます。
視聴者に感情移入させるためには、憧れ性(できないこと代わりにする)と共通性(自分と同じだと思わせる)この2つを併せ持っていることが大事です。
それにもうひとつ、キャラクターが際立っていること、個性的であることです。
「まずはキャラクター」というとストーリーはどうするのですかという方がほとんどですが、内館牧子さんは「先に、ストーリーを作って、そこに人物をはめ込んじゃうからセリフがいきいきしないのだ」とおっしゃいます。
「キャラクターで重要なのは個性」
「個性や性格はかぶることはない」
「見たい原動力はキャラクター」
「まずは職業と性格を決めることが大事」
「「すぎる」とすると個性が際立つ」
「主人公が困るように設定する」
「葛藤させると感情移入しやすい」
全部はご紹介できないので、項目だけ上げておきますので、本誌をご覧くださいね。(笑)
そうそう、名前は大事です、効果的な名前をつけましょう。
ドラマ作りは、技術が大事です。見せ方ひとつでおおいにかわってきますから。
でも、その大本は自分は何を描きたいのか(ストーリーではなくテーマ)です。
それには、太田光さんがおっしゃるように、「自分に引き寄せて自らの課題として、時間がかかってもいいから、心の中をのぞきこんで、自分だったらこういう意見だけど」としっかりと考えて作っていきたいものです。