シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。暑い!冬からひとっ飛びに夏ってかんじですか。気象予報の方も「冬物から夏物へ衣替え、春物はとびましたね」と言っていました。ホント、今年は春をあまり感じられませんでしたね。
今週の日曜日は、「一億人のシナリオ。」プロジェクトは、またまた新しい試みを行います。
自分で始めておいて、自分でびっくりするのもおかしな話ですが、シナリオって、驚くほど色々なことに使えるのです。
日曜日に行うのは
「ゾーニング・ワークショップ~あなたの住まいはどんなカタチ~」
新築マンションでありながら、自由設計で好きな間取り、素材を選べるコーポラティブハウスの説明会で、シナリオを使ってワークショップを行います。
「家作りにシナリオ?」そうなんです。シナリオなんです。(笑)
シナリオって、イメージを形にすることですから、「こんなお家に住みたいなあ」とか「このお家でこういう風に暮らしたなあ」とか、なんとなくもやもやって思っていることを明確にするのです。
で、今回は、コーポラティブハウスで、家を作りたいと思っていらっしゃる方々に、「こんな風に家作りってできるんですよ」「自分らしい家づくりができるって、楽しいですよ」ってことを感じていただきたいとワークショップを行う中の一貫としてシナリオを使っていただきます。
ご自分が住みたいイメージをシナリオにしていただいて、それをゾーニングに結びつけていきます。
ゾーニングというのは、設計の真似事みたいに、リビングをどこにするかとか、子供部屋はこうしたいとか、どこにどのくらいの大きさで配置するかなど、イメージしたものをカタチにしていくものです。
そのカタチにするもう一歩前のお手伝いがシナリオ。
創作のときもそうですが、「何でも好きなこと書いてもいいよ」とか「自由にしてね」とか言われると嬉しいのですが、案外具体的に動けないものです。
なので、シナリオで、例えば、リビングではどんな過ごし方をすると一番楽しいかなとそのシーンを書いてもらうと、ご自分が住みたいイメージがちょっとみえてくる。だったら、こんなリビングにしようと具体的に考えられるので、ステキなゾーニングができるという寸法です。
家作りまで、シナリオは活用できるのです。エライ、シナリオ!!(笑)
コーポラティブハウスは、マンションなのですが、まるで一戸建てを建てるように、土地選びから、どんな形のマンションにするのかも居住者が創り上げていけるんですね。
その昔、テレビでコーポラのドキュメンタリーを見て、こんなすごいことやれるのかと思いました。
世田谷の成城に住みたい10家族から15家族くらいが集って、こうしようああしようといいながら、自分たちの住みたい形で作っていく。
ドキュメンタリーでは、確か、居住者同士がコミュニケーションをとれるよう中庭のあるマンションを作っていました。しかもデベロッパーが入らないから安く建てられるとか。
普通のマンションのように隣がどんな人が住んでいるのかわからないのではなく、一緒に住みあうっていう意識の方々が好まれているようです。
3・11以来、人と人とのつながりの大切さをいわれています。災害が起こらなくても、寂しい人間関係より豊かな人間関係になってほしいですね。
人は人と関わらずには生きていけないし、生きていないのですから。
私の提唱している縁側文化も、コーポラティブハウスは近いかなと企画運営をなさっている㈱コプラスのお手伝いさせていただいています。
今回のイベントは、日曜日に渋谷のヒカリエで。午後は満席ですが、午前(10時~)は若干まだ空きもあるようですので、よろしければ、コーポラティブハウスって?と思われる方、ちょっとシナリオで、ゾーニングで家作りを遊んでみたいと思われる方、ご参加下さい。お問い合わせは、http://www.co-plus.co.jp/cms/seminar01/