暑さにも負けず
シナリオ・センター代表の小林です。災害から1週間経ちました。
泥に埋まった、水に浸かった家具などが山のように破棄されている様子は、遠く離れた私たちが見ても悲しい風景ですから、被害に合われた方々はどんな想いで、瓦礫に化したご自分たちの家具などをご覧になっているのでしょう。
想像するだけでも胸が痛くなります。 まして、まだ行方不明の方、亡くなられた方、ご家族のお苦しみはいかばかりかと思います。
この連休も相当暑くなるようです。くれぐれも体調管理にお気をつけください。
シナリオ・センターは、この連休はサマーセミナーです。
こちらは、12時間耐久シナリオ。朝9時半から夜9時半まで、書いて書いて書きまくる、15・16日と各70名の受講生の方々が頑張ります。
例年は、なんとか倒れる方もなくクリアしてきましたが、今年の猛暑は半端ないのでくれぐれも気をつけながら耐え抜いていただけたらよいのですが・・・。
くれぐれも無理せず、ちょっとだけ無理するかんじでいきましょう。
今年は、エイベックス・ピクチャーズさんの応援もあります。
猫でござる
出身ライター柏田道夫さんの時代小説「猫でござる三 最終巻」(双葉文庫刊)が出ました。
猫と抜け忍というキャラクター合わせが面白い猫好き必読の小説です。
これが最終巻というものの、どう読んでも続きが出そうな気配のこの時代小説、抜け忍の蚤取り屋お玉と猫小僧成郎吉(にゃろきち)、白猫志乃、そして黒猫のクロ、まだまだ目が離せません。
中身はナイショですが、表紙については特に語りたいと思います。
1・2巻とも表紙は、可愛い猫ちゃんなのですが、この三巻を飾る猫ちゃんのお名前は、柏田あやめちゃん。
そうです。作者柏田道夫さんの愛猫です。つぶらな瞳がなんともいえません。 なるほどカバーに「話題沸騰!!もふもふ時代劇 天に星、地に花、にゃんこに愛」、わかる気がします。(笑)
現在、柏田道夫脚本、五十嵐匠監督の「地上の星 二宮金次郎伝」の撮影が進んでいます。
「武士の家計簿」の柏田道夫さん、「地雷を踏んだらサヨウナラ」の五十嵐匠監督がタッグを組みました。
実はおふたりともシナリオ・センター出身。ご本人たちは、このタッグを組まれた時に初めて知ったそうですが。
二宮金次郎というと、私の年代では、薪を担いで本を読んでいる銅像が学校にあり、勤勉な人の象徴でしたが、昨今はスマホ歩きの問題から、歩きながらというのがまずいということで撤去されたり、座っている銅像にかえたとか。
なんとも時代は変わったものですが、そんな二宮金次郎がなぜ今話題になっているかというと、災害復興の祖のような方だからです。
五十嵐監督は、道徳教育に出てくる二宮金次郎ではなく、二宮金次郎が目指した真の人としての生き方を描こうとしています。
「真心を持ってことにあたる」ことを課して、自ら先頭になって、飢饉からの復興に尽力し、村人たちの心を結んで、数々の村々を建て直した二宮金次郎。
現在の災害、またここ10年間の間に起きた災害の数々の対応を見ても、二宮金次郎(尊徳)のような優れたトップは見当たりません。
国のトップは、嘘方便をつかずに、真心をもってことにあたって欲しいものです。
この映画をご覧になると、トップにしたい人は何を大事にしている人だったら良いのかということがよくわかりそうです。