無防備はダメ
シナリオ・センター代表の小林です。毎日毎日「命に関わる」と言われていると、大変な暑さにも関わらず、だんだん慣れてきてしまっている自分がいるのが怖いです。
当たり前のようになると、無防備になりますから、くれぐれも心引き締めて、頭フル回転させていきましょう。気を付けてください。
ようやく、そこここの自治体でも学校にエアコンをつける決定が下されてきているようで、ちょっとホッとします。
これからの夏は、40度越えが普通になるという予報もありますし、いつつけるの?今でしょ!全国津々浦々に早くいきわたってもらいたいものです。
被災地の暑さもとても気がかりですが、大丈夫でしょうか。
「子どもは国の宝だからたくさん産め」とか「子どもを産まない人は・・・」みたいなことを偉そうに言うのであれば、まずは子どもの命を守り切るのがお上の役目です。
この気候の対処をはじめ、いじめ、貧困、虐待など子どもを取り巻く環境はどんどん悪くなっています。
なにを言っても国民の声など馬の耳に念仏なんだろうけれど、自分の利権にばかり走らないで、子供のことを考えた政治をしてほしい、切に切に願うばかりです。
これから何が起こるかわからない混沌した時代になってきています。
昔は・・・ではなく将来を見据えて、今この時こそ、ちゃんと考えなくてはと思います。
あ~、暑い。都内でも40度越えたそうです。
女将
山形の名旅館古窯の創業者の佐藤幸子さんから、季節の便りと一緒に新聞の切り抜きが送られてきました。
読売新聞の山形版に毎月書かれていらっしゃる「インク壺」というエッセイ欄でした。岡本太郎さん、瀬戸内寂聴さん、キャロライン・ケネディさんなどとの多彩な交遊録である。
女将の仕事は、特に人とのご縁を大事にするもの。
宿泊された方々に、居心地が良かった、また来たいと思っていただくために心をくだくのがお仕事ですが、佐藤さんのお人柄はそれを越えてのお付き合いになられるのでしょう。
もう何十年になるでしょうか、長いお付き合いをさせていただいています。
初めてお会いした時、佐藤さんは、もはや日本エッセイストクラブの会員で、日本のトップ3に入る名旅館と東京でレストランを経営されていらっしゃる名女将と評判の方でした。
なぜか、シナリオに興味をお持ちになって、シナリオ・センターに受講されたのがご縁でした。
なんでシナリオに興味をもたれたのかは、ご本人の口からお聞きしたことがなかったなあと思っていたら、橋田賞の授賞式でハタと思い当りました。
橋田さんが「女は度胸」(92年)というドラマを書かれたときの女将のモデルでいらしたから、その時に興味をもたれたのではないかと・・・。
有名な脚本家花登筐さんの「細腕繁盛記」の女将のデルの1人とも言われている佐藤さんですから、脚本家との接点も多かったこともあるのかもしれません。
そういえば、現在の女将さんが橋田賞には毎年列席されていらっしゃいます。
女将という仕事は、キャリアウーマンのはしりではないでしょうか。
お客様への気配りから従業員への教育、旅館経営と多岐多目に渡って、すべてを見通さなくてはできません。24時間回転中の旅館の中で、子育てもしなくてはなりません。
女性が輝くためには、男以上に働かなくてはいけない現代社会です。
そんな中で仕事と家庭の頑張り方のお手本になるのは女将さんかもしれません。
久しぶりにゆっくり佐藤さんに教えを乞いたくなりました。